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「強み」が分からないときは「弱点」から考えてみればいい

入浴中、いつも通り音声配信アプリを聞き流していたら、シャワーの水がスマホにかかって、自撮りモードが起動したJUNです。
#シャレにならない偶然

その配信で話題となっていたのは、「世間体」の話。

「教師」という仕事柄、「良し悪し」の判断を代表して任されることがあります。

そのときに頭によぎるのは、「小さな世間体」。

ぼくも人の子ですから、「人様にご迷惑になることは慎みなさい。」と指導をします。

しかし、本当に「人様の御迷惑になっているのか?」という視点はしっかりと突き詰めていかないといけないと思うのです。

もしかしたら、「世間体という視点に押しつぶされ、結局、自分自身を守ることを優先した結果、本当に必要な学びが提供できていないのではないか。」というと考えすぎでしょうか。

ともかく、本日は、

「世間的には、あまりよろしくないと判断されがちなことが、意外と『強み』となるかもよ!」という内容をまとめます。

ぜひとも、ご自身の「価値観」の中に必要以上の「世間体」が入り込んでいないかチェックしてみてくださいね。


▼「弱点」に見えることが「強み」かもしれない理由

これまでたくさんの子どもたちと接する中で、素晴らしい能力をもっている子どもたちと出会ってきました。

ときに、そのようなお子さんは、「学級」という集団の中でうまく立ち回れないこともあるでしょう。

しかし、「学級」を「世間」とするのであれば、むしろその「世間」から脱した方が大きな「成功」を収めるチャンスに恵まれるかもしれません。

例えば、心理学者のディーン・キース・サイモントンさんは、

「並外れた創造的な人間は、精神障害を発症する確率が高い。」

ということを明らかにしました。
#残酷すぎる成功法則

また、「優れたアーティスト」を対象にした研究では、

「活躍がそれほどでもないアーティストに比べて、サイコパシー傾向が高い。」

ということも証明されています。

このような結果が次々と発見されているのですが、確かによくよく考えてみると納得です。

「アーティストとして優れている」ということは、簡単に言うと、

「平均的な想像力をもった人では造り出せないものを創造した」

ということですよね。

ここで大切なのは、

「『世間』というのは、だいたいの場合大多数が『平均的な人』」

な訳です。

だからこそ、「平均的な人」が思いつくような「平均的なもの」は、「飛び抜けて優れたもの」として認知されないのは、それこそ当たり前。

このように考えると、「集団」の中におさまりきらない子どもさんほど、「世間体」にとらわれることなく革新的な結果を残すであろうことは、容易に想像がつくのです。

▼「サポーター」として意識すべきこととは

さて、ここから「子ども」視点から、子どもを応援する「サポーター」視点で考えてみましょう。

「『世間』からはみ出した才能ほど、革新的な結果につながる」という内容を書いてきましたが、「実際、どうすればいいのよ?」ということです。

ちょうど「今」、教育界も大きな過渡期をむかえています。

公教育も「集団の中の一人」から「一人にひとりにあった教育」を目指す流れになってきているでしょう。

だからこそ、これから「未来を切り開いていく子ども」を支援するには、

「世間体よりも、むしろ外れ値にコミットする!」

という視点が、かなり大切になります。

この主張は、教育界ではなく、著名な投資家である、マーク・アンドリーセさんの主張に基づいています。

アンドリーセンさんは、投資家なので様々な企業の未来を予測して投資をしていきます。そのときに大切にしているものを語った講演で、次のように述べているのです。

「投資判断の際、チェックボックスを埋めていき、全てのボックスが埋まったところは、結局、注目すべき魅力が何もない会社だったりする。」

というのです。

「オールグリーン」が最高だと思いきや、全ての項目オッケーは、「圧倒的な強みがない」というのです。

むしろ、

「本当に素晴らしい『強み』のある会社は、たいてい深刻な欠点もある。」

ということなのです。

なんだか、人間味があると思いませんか。

「マニアック」というと、一時期は「一般的ではないことを愛している人たち」を指していましたが、時代が変化した今では、むしろ褒め言葉。

「マニアが世界を動かしている」と言ってもよいでしょう。

そうです。ぼくたち「サポーター」が頭の隅においておくべきことは、

「全てを平均的にできるようになるよりも、『自分はこれをやりたい!』という自信をもってとことん打ち込めることに特化する」

という生き方も「あり」だということ。

もちろん、教師の気持ちを分かるので、苦労することもあると思います。

しかし、大人の都合で素晴らしい才能の芽を「平均値」に近づけようとすることだけはやらないよう心がけたいものです。

▼まとめ

本記事では、「外れ値にある能力こそ、自分の『強み』かもしれない!」という内容をまとめました。

様々な課題はありますが、「個性」が尊重されるようになった現代は、おもしろさにあふれています。

ぜひとも、自分の「価値観」から外れた子どもさんの「強み」を応援してあげてくださいね。

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