『レーザー』直進行軍

レーザにはレーザたる理由があって、だからこそレーザと呼ばれている。
同じ光という種族でも、普通の光の蛍光灯やLEDにはない特徴があり、だからこそレーザなのである。

レーザの特徴その1 【指向性】
エレガントな感じの嗜好ではなくて、指向。
あんまり聞かないこの言葉を言い換えると直進性。
レーザは、とにかくまっすぐ愚直に前に進み続ける。
それはまるで直進行軍のように、どんな障害物があろうが「なんぼのもんじゃい」の精神である。

当たり前だが、レーザではない普通の光もひたすらまっすぐ進む。
光の種族は、滑らかな曲線を描いて動くのが苦手なのだ。
ドライブしたくなるようなワインディングロードもガン無視して、頑なに直進し続ける。

普通の光とレーザの直進の仕方には、どんな違いがあるのだろうか。
繰り返すが、レーザは直進行軍。
塾生達は1列に並んで「なんぼのもんじゃい」と直進する。
2列に広がったり、また1列に戻ったりすることはないのだ。
これがレーザと選ばれる塾生だけができる、高い指向性だ。

対して普通の光はおばちゃん達だ。
1列に歩いているのはファミレスの出口だけで、話が盛り上がるに連れてドンドン横に広がって歩いて行く。
塾生達と同じように直進はするが、ドンドン広がって行き、その幅は最終的に声が聞こえる限界まで広がる。
ここに指向性はない、拡散ビーム砲も驚くほどの短い距離で広がる。

レーザは生まれてからずっと同じ直径で、前に進み続けるのだ。
この直進行軍こそが、レーザの特徴の１つ、指向性だ。