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GET OVER IT! 緊張症の克服法

極度の緊張症の人間が、人前でプレゼンできるようになるのか? 会議で突然意見を求められたときに動じずに済むのか? 悩んでいる当人にとっては深刻な問題だ。
来た。ついにわたしが輝けるときがきた。このブログを開始してから、はじめて君だけのロックスターになれる。なぜなら、わたしが究極の緊張症の人間だからだ。

さらっと闇を公開すると、強度のパニック障害だった。今も治ったわけではない。一生引きずっていくことになる。そんなわたしがお客さんと日常的にコミュニケーションをとったり、ときにはプレゼンをしなければならなくなったきっかけはリストラだ。

(↑すいません、5th album「なけなしロック」に収録してしまったので有料になりました。でも、しょうもないことしか書いてないです)

少しこの記事でも書いているが、天災に近い。強制的に新しい仕事を求めた結果、わたしは顧客プレゼンありきの制作ディレクターになった。仕事を選べる身分ではなかったし、自分のスキルセットを風呂敷に広げて転職市場で商売をしていたらそうなった。

これまでの自分の立ち位置を180度回転させることになった。というのも、これまでの仕事では、わたしは顧客の側にいたからだ。仕事相手に、上司、同僚、取引先はいても、顧客はいなかった。立場が逆転する。

「顧客というのは、怖いものだ。怒り狂い、理不尽なことを言うモンスターだ」。これが入社時に抱いていたわたしの顧客イメージだった。実際、社内のひとからもそのように言われ、脅された。

はじめてお客さんに電話したときのことを覚えている。受話器を持つ手が震えた。30歳を過ぎた人間が、手を震わせながらお客さんと会話をした。隣の席の社員にその様子を見られ、たまらなく恥ずかしかった。

普通に考えれば、そんな人間はこの仕事に向いていなくて、すぐに辞めてしまうと思うだろう。答え合わせをすると、わたしは1年を待たずエースプレイヤーになり、10年後には業界トップクラスの実力者となった。制作ディレクターの枠に収まらず、コンサルにも進化した。エースプレイヤーになる方法はこちらの記事をご参照。

もうお気づきのとおり、わたしはその進化の過程で緊張症を克服している。パニック障害のやつが人前でプレゼンできているわけだから、いろいろな事情の人がいるとはいえ、多くの人が使えるテクニックだと思う。だいぶ引っ張ってしまったが、答えはこの上なくシンプル。

「慣れ」だ。たとえば、わたしが一時間後に適当に何かプレゼンしてくれと言われるとする。聴衆が30人くらい参加するとする。そのときのわたしの心理状態はこうだ。「……ああ、またか」。それだけ。

プレゼンしすぎて感覚が馬鹿になってしまっているのだ。ついで言えば、就職の面接はもっと緊張しない。淡々と準備をして臨む。こちらも転職面接を受けすぎて、感覚が馬鹿になってしまっている。

緊張症に悩む人のために言葉をまとめると、大丈夫だと言っても大丈夫と思えないだろうけど、それはかならず克服できる。真面目に考えて、自分が変わらなければいけないと思っているかもしれないけど、自分を変える必要なんてまったくない。「克服」とか「変わる」とか考えることがむしろ悪影響になる。
ただ、慣れるのを待つだけ。つまり、何もしなくていい。

ちなみに、この記事を考えている最中、わたしの頭の中ではイーグルスの「Get Over It」がかかっていました。イメージ画像の伏線回収!

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