ビアフェスと白杖修理
一昨日土曜日は、Sさんに付き添ってもらって白杖の修理(1週間ほど前に上げた『それだけ毎日歩いていたのかー!』参照)をしに、現在入所している施設の系列でもある情報文化センターに行ったついでに、同じくこの施設もブースを出店している駅前商店街で行われていたビアフェスに行ってきた。
まず最初に『ずっと気になっていたラーメン屋さん』でも書いたラーメン屋で昼食を食べた。
今回はこの前食べた中華そばを肉増し増しで食べた。中華そば800円にさらに200円追加したら肉が5枚も着いてくるのだ。これはものすごくお得ではないか。
ラーメン屋でついていたテレビの京都特集での鴨川のシーンで、くるりの「リバー」が一瞬流れた時は、選曲した人分かってるーと思った。さらにソリオのCmで、エルレの「風の日」が使われていて懐かしかった。
その後開場したばかりのビアフェスを覗きに行った。施設のブースで売っている盲導犬のグッズを見るためである。
商店街の中には入れたものの、施設のブースがなかなか見つからない。
とりあえず商店街の中を歩いていれば、どこかで施設のスタッフさんが見つけてくれるだろうと思っていたのだが…。
Sさんの話では、施設のブースは商店街の角を入った分かりにくいところにあるというので、もう1度商店街の入り口まで戻って、こんどは角を一つずつ曲がってみることにした。
商店街の通路は狭く、そのうえ自転車や人でごった返していてとても歩きにくかった。
それでも白杖を持った私たちに気づいてくれた周りのお客さんに手引きしてもらって、何とかお目当てのブースにたどり着くことができた。
盲導犬のグッズはぬいぐるみがあったらぜひお迎えしたかったのだけれど、残念ながら今回は置いていなかった。
でもその代わりにワンちゃんの絵と「パピー」という文字の刺繍が入った手袋(いや、軍手?)を買った。寒い時はもちろん、素手で駅などの階段の手すりを掴むことに少し抵抗感がある私には1年中使えそうである。いい買い物ができてよかった。
その後時間つぶしに近くの喫茶店でお茶した後、情報文化センターに向かった。
電車に乗る前に入ったトイレで便座から立ち上がった際、ドアに思いっきり頭をぶつけてたんこぶを作ってしまった。けっこう痛かった。
電車は最寄り駅→北新地→西梅田→肥後橋というルートでの乗り換えだった。地下鉄の大阪メトロに初めて乗った。
肥後橋のアナウンスで情報文化センターが紹介されていたことに、改めてこの施設の存在の大きさに驚かされた。
白杖の修理は石突(杖が地面に突く先っぽの部分)の交換をしてもらった。
それまで使っていた丸いティアドロップ型が無かったので、値段が1番安かったストレート型の細長いタイプの物にした。
交換は30分ほどで終わった。対応してくださったスタッフさんによると、すり減った石突のところから杖の中が少し見え始めていたとのこと。気づくのがもう少し遅れていたら、杖ごと変えてもらわなければならなかったかもしれない。先週指摘してくれた歩行訓練士さんには感謝である。
最寄り駅に帰ってきてからは、施設仲間のMさんと合流して再びビアフェス開場へ。
いろいろなところのお酒が飲めるとのことで、私以外の二人は岡山と鳥取のお酒をそれぞれ飲んでいた。私はアルコールが飲めないので、こういう時お酒が飲める人たちが少し羨ましくなる。
その後商店街のドーナッツ屋さんで焼きたてのドーナッツを買って食べた。
ドーナッツは周りが暖かくて、中もカリッとしていて美味しかった。また食べに来ようと思った。
その後は再び施設のブースに行って、作業所の製品を見たり、盲導犬と触れ合ったりした。
今回来ていたのは、これから盲導犬になる訓練を受けるために、たくさんの人が居る環境に慣れさせるなどの社会勉強をしているという子犬ちゃんたちだった。
雄のワンちゃんは、人込みに疲れたのか地面にべったりと寝そべっていた。
もう1匹の雌のワンちゃんも、ご主人様が傍に居なくて寂しいのか、それとも早く帰りたいのか、ずっとクーンクーンと泣いていた。
何だかちょっと胸が痛かったけれど、それでもやっぱ犬はかわいいなあ。
帰りはこのまま商店街を突っ切って裏道を通って帰ることにした。
しかし慣れない道を通ったからか、途中で迷子になってしまった。
それでもSさんがIpadに入れていた「アイナビ」という視覚障碍者向けの歩行支援アプリのナビ音声のおかげで、どうにか施設近くの知っている道に出ることができた。テクノロジーの進化と、Sさんの応用歩行力は改めてすごいと思った。
そんなわけで、いろんなところに行ったり、たくさん歩いたりして少し疲れたけれど、この日もとても充実した外出だった。
思いのほか長くなってしまいすみませんでした。
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