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水筒を漂白して母のありがたみを感じた日

 午前の空き時間に、私も含め2.3名の利用者が調理訓練室に呼び出され、調理などの日常のプログラムを担当する職員のTさん指導の下、水筒の漂白をした。
 Tさんが言うには、毎食時に水筒にお茶を入れてくださる宿直や日直の職員たちから、我々の水筒の汚れがひどいからなんとかしてほしいと苦情があったそうだ。どうやら水筒の底が茶渋でヘドロ状態になっていたらしい。
 これでも週に1度水筒の中をブラシでこすったり、2.3週刊に1度は飲み口のところをスポンジでこすったりとメンテナンスをしてきたつもりだったのだが、それだけではダメだったようだ。

 作業手順をざっと書いてみると、まず桶の中でばらせるところまで水筒をばらす。
 次にビニール手袋(ゴム手袋でも可)をはめて、桶の中のばらした水筒に強いタイプの漂白剤を数回ずつシュッシュと振りかけていく。
 その後しばらく置いてから、ブラシやスポンジで漂白された物を丁寧にこすっていく。
 そしてゆっくりと水ですすいだ後、最後にふきんで拭きあげて作業終了。
 この1連の作業がなかなか大変だった。
 手袋をするため、指先の感覚が分かりにくい中、狭い水筒の口に漂白剤の先を突っ込んでプッシュするのが特に難しかった。
 さらに漂白剤なので、手や服に付いてしまわないだろうかとか、ちゃんとすすげていなくて漂白剤が残ったままになっていないだろうかとかいろいろと不安だった。
 それでも漂白された水筒は、触った感じもツルツルしていて、精神的にもとても気持ち良かった。

 それにしても、週に1度ブラシで水洗いするのでさえめんどくさいというのに、漂白という作業を毎週、あるいは毎月1回はやらなければならないのかと思うと正直憂鬱である。
 そんな水筒の漂白というめんどくさい作業を、毎日の仕事や、孫たちの子守で忙しい中でも、母は毎回やってくれていたんだなあと思うと、母のありがたみをひしひしと感じた。

 Tさんの話では、毎日水洗いでもいいから、水筒の中や飲み口の部分やふたやパッキンをブラシでこすったり、さらに週に1度桶に貯めた水に、キャップ1杯分のハイター(のようなもの、商品名を忘れてしまった)をたらしてつけるだけでもだいぶ綺麗になるとのこと。
 この時間にやるぞと決めないとやらない方なので、これからは夕方お風呂から戻ってきたらすぐに水筒を洗おうと決めた。
 それとこの週末外出する予定なので、そのついでに桶とビニール手袋かゴム手袋、さらにハイター(のような物)を買ってこようと思う。

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