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散乱した詩

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ことばの集まり
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2022年9月の記事一覧

そこに強大な力は必要だろうか

そこに強大な力は必要だろうか

ただ普通に過ごしていきたい
私達はきっとそう願っているだけ

そこに強大な力は必要だろうか

支配や制圧で服従させることが
争いをなくす唯一の方法ではないはず

今はどうしたらいいか分からなくとも
考え続けていくことは出来る

少しずつお互いに譲歩していくことは
問題を先送りにするのとは違う

交差したどちらの生きる道も守る
緩衝材のような心の使い方

また時代が終わっていく

また時代が終わっていく

一つの幕が下りる度に
また時代が終わっていく

一つの星が流れる度に
また世界が変わっていく

それがより善い方向に進むのか
今の私達には解らないけれど

一つの幕が上がる度に
また時代が始まっていく

一つの星が瞬く度に
また人々は変わっていく

孤独をステータスにしないで

孤独をステータスにしないで

大衆に流されるがまま
自分を失って過ごすなんて
出来ないと言うんでしょう

かといって少数派で居ることだけが
必ずしも尊いわけじゃないってこと

あなたはわかってる?

孤独をステータスにしないで

誰かと同じ意見でも
確固たる意志でそれを貫く人もいる

大切なのは何を考えて
何を得るために

選んだ心を持っていられるか

静かな孤独とは違う

静かな孤独とは違う

流れている言葉に焦るのは
自分だけ取り残されていると思うから

本当はもう
何処にも繋がっていないのに

独りよがりな疎外感で
他人同士の感情を追いかけている

伸ばした手こそ
疎まれると知りながらも

静かな孤独とは違う
孤立に堪えかねている

もう此処に居たくないと思う

もう此処に居たくないと思う

もう此処に居たくないと思う

じゃあ何処に行けばいいんだろう

わからないままなのに

答えを見つけられない私を

誰も許してくれない

このもどかしさは

このもどかしさは

どんなに技術が発達して
想いを発信する場所が増えても

時に伝えたい気持ちは
伝えたい相手に届かなかったりする

このもどかしさは
数千年前から変わらない

声を張り上げて
腕を振って

有りとあらゆる表現で
何度でも言葉を流す

伝えたい気持ちが
伝えたい相手に届くまで