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#44 DX人材

独立行政法人情報処理推進機構が出版している『DX白書2021』を参照し、その内容についてのnote。2記事目であります。

企業変革推進人材

DX推進の課題はDX人材の確保を課題とする企業が多い。必要なことは、既存社員の教育とスキルを身につけた人材の獲得。

今後DXを推進するには、DX専門の部署だけではなく、非IT部門がITリテラシーを高め、それを理解することが必要。

専門部署だけが分かっていても、現場は非専門部署。そこの意識改革・教育が重要。

「日本企業 50.6% vs 米国企業30.4%」
「企業変革を推進するためのリーダーにあるべきものがリーダシップ」と回答した割合。
「日本企業 43.8% vs 米国企業26.6%」
「企業変革を推進するためのリーダーにあるべきものがコミュニケーション能力」と回答した割合。
「日本企業 48.9% vs 米国企業19.0%」
「企業変革を推進するためのリーダーにあるべきものが実行力」と回答した割合。

日本企業が求めているものは、グループをリーダーを中心にまとめ、動かしていく力。

「日本企業 39.9% vs 米国企業49.3%」
「企業変革を推進するためのリーダーにあるべきものが顧客志向」と回答した割合。
「日本企業 40.9% vs 米国企業27.0%」
「企業変革を推進するためのリーダーにあるべきものが業績志向」と回答した割合。

米国企業が求めているのは、強いリーダーシップや実行力ではなく、どれだけ自社に貢献できる人なのかという面。

日本の年功序列、終身雇用が無い社会は、実力がある人に自ずと集まるためなのか。

「日本企業 76.0% vs 米国企業43.1%」
「変革を担う人材の量が不足している」とした割合。
「日本企業 77.9% vs 米国企業49.3%」
「変革を担う人材の質が不足している」とした割合。

日本では量も質も足りておらず、人材不足感が否めないが、米国でもおよそ半数は不足しているため、DX人材はまだまだ必要。


人材育成

「日本企業 33.0% vs 米国企業82.1%」
「社員の学びなおしを実施している」とした割合。
AI、IoT、データサイエンスなどの先端技術領域の学びなおしに関する調査で、米国の8割は何らかの形で実施しているが、日本では3割に留まっている。さらに、学びなおしを検討すらしていない日本企業は5割目前で、人材への投資の重要性が浸透していない。

「日本企業 39.8% vs 米国企業80.8%」
「社員のITリテラシーを大体把握・把握している」とした割合。
そもそも、DXの重要性に辿り着いてない日本で、社員の調査はしませんな。ちなみに、ついこの前私の勤務先で全職員対象のITリテラシー調査が行われました。DXを考えると、何をどう変えるかに重きがいって、それを活用する人のレベルは後回しになりそうですよね。

「日本企業 35.7% vs 米国企業83.6%」
「従業員体験(EX)を何かしら実施している」とした割合。
EX(Employee Experience)。初めて聞いた単語。頭文字を取ったわけではないようだ。これも社員教育の一種だが、日本はほとんど実施できていない。終身雇用の文化があれば、社員を大切に育てるという考えが当たり前になりそうなものだが、見て覚えろ文化もあるから、特に社が重い腰を上げて教育するという考えにはならないのであろう。

小中高の子どもに資金を投入しない政府の取組と似通っている。国全体として、教育が最も大切であるという風土がないためか。

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