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何故、山に登るのか

こんばんは、ハンサムです。

先日、友人が
『人はなぜ山に登るのか?』
というブログを書いていたので、

『私はなぜ山に登るのか?』を
考えてみましたので、それを綴ります。

★良き友イルルヤンカシュさんのブログ



初めて山に登ったキッカケ

私が最初に山を登ったのは、2021年夏。
当時の恋人に「乗鞍岳に行こう」と言われたのが始まりだった。

彼は野鳥が好きで、多分、
「雷鳥を観たい」…みたいな理由だった気がする。

私は元々アウトドアスポーツをしていたこともあり、特に雷鳥自体にはそれほど興味はなかったが、登山という響き自体、悪くないな、と思った記憶がある。

バスでかなり山頂付近まで行けるものの、
日本百名山の一つである乗鞍岳。
その時にひと通りの登山用具を揃えた。
多分、結構それなりにワクワクしていたような気がする。

そうこうして登った乗鞍岳は…
それはそれは美しく、忘れられないものになった。

雲よりも高い場所

友人のブログでは、『他者から誘われて』山に登り始める人が多い…という結論に至っていたが、
私も同じように、ご多分に漏れず、多数派だったわけだ。

今、何故山に登るか

最初に山に登った理由は、
当時の恋人に誘われて…だったが、
その後、その恋人とは一度も山に登っていない。

そもそも恋人どころか、
これまで20座ほどに登ってきたうち、他者と登ったのは、2022年秋に大山へ友人と出掛けた1座だけである。

自分の精神と肉体を鍛えるため

さて、ここから本題。
友人のブログで紹介されていた『登山動機調査』の中に、
・自分自身を見直して目標に向かう事で、
 自信が持てるから
・自分の内面と向き合う時間が持てるから
というコメントがあった。

1人になりたい、とか
自然が好き、とか
そういう気持ちも勿論あるが、
色々考えた結果、
この2つが、自分の気持ちに近い気がした。

はじめて乗鞍岳に登った後、
苦しさの先に得られた、達成感が癖になったのである。

登山は分かりやすく、
苦しい道のり+山頂では美しい景色
というゴールがある。

誰かの言葉に一喜一憂したくない
誰かに寄りかかって生きていたくない
自分の気持ちくらい、自分でコントロールしたい。

日々のそんな想いに対して…
山に登ると、何故かまた一つ、
自分の考えや気持ちを、
確かめることが出来る気がする。
自分の精神と肉体が強くなる気がする。

これらは結局、
自分で掲げた目標を、達成出来た」
という"自信"から生じるものだと思う。

だから、1人で山に登る。
誰からも応援されず、誰からも支援されない。
そういう孤独な環境を作る。
(もちろん、道具や食事という意味では誰かに必ず支えられているけれど、ここでは一先ず考えない事とする)

『ひとり』という甘えが生じやすい状況で、
どれだけ戦えるか、自分で確かめたかった。
これは、私がもう一つ取り組んでいる"筋トレ"にも共通しているかもしれない。

何か、確固たる自信がほしくて。
自分を変えたくて。
山に登っているのかもしれない。


何と戦っているのか

しかし、
ここまで書いていて、一つ思ったことがある。

私は何と戦っているんだろう』と。

そういえば、先日BFFの1人、Tさんにも
「そもそも、何と戦ってンすか?」
と言われた事を思い出した。

勉強も仕事もスポーツもそうだが、いつもいつも自分を追い込み、"達成したという自信"を手に入れようとしている。

でも、それでも、いつまでも、
自信が手に入らないから、ひたすら自己実現のために追いかけているのではないだろうか。
自分が描く理想のために、止まっていられないんじゃないか。

戦っているのは、自分自身?
むしろ、自分の敵は自分なのでは無いか。

山に登ったり、トレーニングをしたり、
この積み重ねで、
本当に強くなれているのだろうか。

そもそも、山に、何か意味を見出すこと自体が烏滸がましいのだろうか。

それでもきっと、また山に登る

何が実現出来ているのか、分からない。
ただ、どうにかして、
様々な苦悩や煩悩から解放されたくて。
強くて、動じない心を手に入れたくて。
山に登る。

でももう、
動機なんてどうでも良いのかもしれない。
意味なんてどうでも良いのかもしれない。

ただ、山がそこにあるから登る。
強くなれなくても、自己実現出来なくても、成長出来なくても、その山に登っている一瞬、
心と身体が軽くなる瞬間がある。

その瞬間に深呼吸するためだけに、山に登る。
それだけだ。それだけなのだ。

"山に登っている自分"がいるだけで、安心出来ているのかもしれない。
山に登っている限り、山屋のハンサムで居られるのだからー・・・

山に登らないハンサムは
ただのゴミだ

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