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委託店ごとに細かいリサーチが必要

手にとってもらうためにはリサーチが重要

以前お話したとおりネットで作家さんのファンが購入する場合と、お店で多くの作家作品の中から選びながら購入するのでは大きく価値観が異なります。また環境によっても価値観は大きく変わります。全く同じ作品でもデパートのジュエリーショーケースに飾った場合とフリーマーケットやレンタルボックスで販売する場合、それぞれ価格を変える対策は必要ですよね。委託販売での販売はお店の立地や客層、同業の店舗、館自体のコンセプトなどから作品にふさわしい適正価格を探してみてください。一番わかりやすいのは委託店に行き実際に売り場と他の作家さんを見るのが早いですが、お店に行けない場合はその店舗で売れた過去の作品の平均価格を計算するか、お店に平均価格や売れ筋の価格帯を聞いてみるのもいいかもしれません。たくさんのお店で委託販売するとそれぞれのお店の特徴や地域の傾向がから「違和感のない価格」がわかるかと思います。このあたりは机の前やスマホではなかなかわかりません。ぜひ色々なお店や街に出かけてリサーチしてみましょう。
とはいえお店ごとに価格を変えることや過去に納品した作品の価格を変えることはあまり良くありません。ぜひ新作など今後の作品作りに活かしてみてください。

安すぎる価格は逆効果

価格に悩んだらついつい他の作家さんよりも安くしてしまいがちです。ですが低すぎる価格は売り場のバランスが壊れてしまいますので気をつけましょう。何より自分自身のブランドの価値を下げてしまいますので要注意です。最低価格のある売り場もありますので事前に確認しましょう。
コロナ禍以降は、アクセサリーは2極化していてると聞きます。100均や300均でいいという方がいる反面、こんな時代だからこそ長く使える高価なジュエリーを買う方も多くなっていてどちらも売上が伸びているようです。その中間層のハンドメイドアクセサリーは少し苦戦しているようです。ですがハンドメイドアクセサリーは作り手の気持ちがこもったオンリーワンのジャンルの逸品です。今はこんな暗い時代です。明るい気持ちにさせてくれるハンドメイドアクセサリーが今の時代に必要だと私たちは思います。

価値観のギャップを埋める

お客様の考えてる適正価格よりも実際に価格が上回った時は「何故こんなに高いのだろう」と疑問を持ちその理由を探します。そこでそのギャップを埋めるため適正な理由(14kgfや高価なパーツや手間や時間などの理由)を考え、ギャップのわけに納得できたら買ってくれるのでないでしょうか。昔は高価なものは無条件に高級で良いものというイメージがあったようですが、情報のあふれた今は高価な理由を納得してもらえないと難しいのではないでしょうか。付加価値をつけて納得してもらうことも大切です。また逆で安すぎる事も理由を探してしまいます。誰もが納得できる価格はとても難しいです。委託販売では手数料があるので利益はネットよりも少ないです。利益も大切ですがお店で作品が売れることが第一です。色々とリサーチしながら価格を試行錯誤してみてください。お店のスタッフにも遠慮なくお聞きください。

次回は手にとってもらうためのディスプレイについてお話します。


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