見出し画像

【これからの就活の話をしよう】 1ヶ月でめちゃ優秀な学生100名と話をして分かったこと

どうも。エシカル就活を運営しているアレスグッドの半井(はんい)です。
(初めまして!の方、ご興味あれば是非自己紹介をご覧ください

*エシカル就活とは
ビジョンや理念を大切にする企業、またダイバーシティ&インクルージョンなど広くサステナビリティの推進に積極的な大手企業〜スタートアップから直接スカウトが届くダイレクトスカウトサービスです。

今回のnoteでは、世界的に著名なStartupアクセラレータプログラムY combinatorの設立者 Paul Greham氏が言った有名な言葉「Do Things that Don't Scale(スケールしないことを、せよ)」を愚直に実行した結果見えてきた、これからの就活のあり方を私なりに書き起こしたいと思います。

1ヶ月弱で100名の想いを持った学生の方と対話

ここ1ヶ月、とにかくユーザーの方々にお会いすることに注力してきました。目的は大きく下記の2点でした。

  1. 学生の方々のキャリア相談に乗らせていただくこと

  2. 学生の方々が本当に困っていることを聞くこと

学業の専攻はもちろん、興味のあるテーマや業種も異なる方々の中で、これまでに留学や長期インターン、自ら学生団体を立ち上げたご経験があるような方を中心にお話を聞かせていただきました。

エシカル就活に既に登録いただいている方もいらっしゃれば、これからの方もいらっしゃり、またありがたいことに一度面談をさせていただいた方からたくさんの方をご紹介いただいたりと、朝から晩まで面談づくしの数週間でした。

ご紹介を辿っていくと最終的に同じ人の名前の方が挙がってきたりする場面もあり、広い意味でのコミュニティが暗黙的に存在していることに気づいた点も面白かったです。

「シューカツ」への違和感

話を聞き続けると、本当に不思議なことに学生の皆さんが同じことを言っていることに気づいてきます。(Paul Grehamの言葉の意味が身をもってわかりました)

それは、


"「シューカツ」に対して違和感を持っている"


ということ。ある種の憤りさえ感じます。

⚫️これまでたくさん活動してきたことを、エントリーシートのたった数百文字の中で表現しなければならないこと
⚫️まるで正解があるかのような風潮で蔓延る、表面的なテクニックの数々
⚫️説明会や選考などで感じざるを得ない同調圧力
⚫️ネット上の情報だけでは分からない"リアリティ"のある情報を集めるための工数があまりにもかかりすぎること
⚫️やりたいことが実現できる会社を探すために、結局知り合いの紹介を頼るほかなくなってしまっていること

などなど、上記はほんの一部ですが、異口同音に学生の方々が仰っていた言葉の数々です。学生のうちから、やりたいことや好きなこと、実現したいことに向かって本気で取り組んできたにも関わらず、シューカツのルールに従わないことで企業から見向きもしてもらえない。彼ら彼女らとの対話を通じて、"就活"が限界を迎えていることを痛切に感じました。

▼とある学生の方が教えてくださったシューカツを揶揄した動画

そもそも、今のシューカツはいつから?

日本の人事部さんのこちらの記事によると、

「日本独特の新卒一括採用」は、大正初期の好況期に優秀な人材を確保するために始まった制度が大卒にも応用され、戦後の高度成長期に「日本型雇用慣行」の一環として完成されたものといえる。

とあります。もちろん諸説あるかもしれませんが、いずれにしても、かつての時代背景が全く異なる環境のもとで作り上げた形式が今も受け継がれてきているということかと思います。それはつまり、大量採用が求められる中で効率的に自社のターゲットを見極め、採用していくという企業側のニーズがベースとなって出来上がったといっても過言ではないかと思います。

注意したいのは、何も企業が悪いと言いたいわけではないこと。

懇意にさせていただいている採用担当の皆さまの様子を見ていても、学生の方お一人おひとりに向き合うことを本当に大切にされている方も沢山いらっしゃいます。同時に、事業戦略上極めて重要な人員の充足というミッションの達成に向け、限られたリソースの中で数えきれない応募者の中から自社にあったターゲットを選び採用してくことは、採用担当者を忙殺させ、業務の効率化をせざるを得なくなる構造にあります

また終身雇用が崩壊する今、かつてのように新卒で入社した企業に定年まで勤め上げたいと考える人の割合は年々減ってきています2022年に実施されたマイナビによるアンケート結果によると、アンケート回答者の22.1%が新卒入社する会社で定年まで働きたいと回答)。それが故に新卒入社者の定着・離職を課題に挙げられるケースもありますが、もはや定着を過度に求めること自体が難しい状況に変化してきていることを受け入れ、今までの延長上ではない新しい新卒採用のあり方が求められているのではないかと思います。

一般的な合同説明会の様子

置き去りになった個性とパーパスマッチング

これまでに書いた通り、かつての時代背景から今の新卒採用は行き過ぎた効率化が進み、今の時代にそぐわない形のままになってしまっているのではないかと考えています。

効率化によって置き去りにされたものは何か?
それは、"ありのままの自己表現・価値観(This is who I am)"です。

たった数百文字では語りきれない大事にしている価値観や取り組みに至った背景、文字では伝えることのできない自分が見てきた現場のリアル、取り繕った自分ではなく等身大の自分、どれも既存のシューカツのやり方では表現が難しいポイントです。

他方採用する側でも、ミスマッチを防ぐべく自社のMVVC(Mission, Vision, Value, Culture)への共感を候補者に求める傾向は強まっており、その点で「候補者の本来の価値観」を見極めることがより重要になってきています
SNS調査依頼が増えているというのも、背景にはこうした企業側の求めるものが変化してきていることがあるかと思います。

だからこそ、求められているのは、

採用される側(学生)が心の奥底で大事にしている価値観や実現したいこと
採用する側(企業)が大事にしているパーパスやカルチャー

これらのマッチングなのではないかと考えています。

社会を良くしたい想いをもっとオープンに

エシカル就活ではまさに、「サステナビリティ」や「社会課題貢献」をキーワードに、大切にする価値観が合致する企業と学生の出会いを紡いでいるわけですが、これらのキーワードは顕在化したパーパスマッチングの一つに過ぎません。

⚫️まだ具体的に取り組みたいことは決まっていないが、社会に対して良いことに携わりたい
⚫️今すぐに事業を立ち上げるのは自信がないからまずは成長し、力をつけて困っている人の役に立ちたい

実際に学生の方からよく聴くお声です。こうした純粋に"社会の役に立ちたい"という想いをもっとオープンに、そしてこれらの本来の大切にしている価値観を軸にマッチングが生まれることによって、社会が良い方向に向かっていくようなウネリを起こしていくことが私たちに求められていることではないかと今回改めて感じました。

サービスローンチからもう少しで丸2年を迎えます。悔しいですが、僕たちが目指している世界と比べるとまだ1%も達成できていないが現状です。だからこそ、今回お話しさせていただいた学生の皆さんはもちろん、社会の役に立ちたいと考えている方や既存のシューカツに違和感を持った方をはじめ、ユーザーの皆さんと一緒にこのプロダクトを育てていきたい。そして一緒に社会を動かすチャレンジをしていきたいと本気で思っています。

【最後に】 是非お話しましょう!

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。少しでも共感いただけた方、何か一緒に面白い企てができそうな方、一度お話しさせてください!学生の方でキャリアに悩んでいる方、是非一度お話しさせてください!

ぜひ一緒に、社会を良い方向へと動かしていきましょう!

長期インターンも募集しています。社会を動かすチャレンジを本気でしたい方、是非お待ちしています!

📍Twitterで積極情報発信中📍


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?