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残された時間

2年前、40代にして、デビューした遅咲きアーティストの僕は、自分自身のアーティスト活動を「終活」と呼んでいます。

デビューが「終活」とは聞いたことが無いかもしれませんが、まさに僕にとってHANCEの活動は、「終活」そのものです。

「終活」の定義は色々あるかもしれませんが、僕の中で「終活」とは

「終わりの日までに自分がやりたいこと、もしくはやるべきことを行動や思考の中心とする」

と定義づけています。

母が40代で亡くなったこともあり、また、家系的に癌家系というのもあり、そもそも、僕自身、今後の人生はいつ何があってもおかしくないという感覚があります。

もちろん、まだ40代なわけですし、まだまだ生きていたいという気持ちはありつつ、

「残された自分の人生をどう生かすのか?」を考えた上で、貴重な時間を費やしたいと考えるようになりました。

2年前。

HANCEとしてアーティスト活動を始めるにあたって、僕はHANCEのプロジェクトを

「趣味」ではなく「仕事」として取り組むこと

をまず最初に決めました。

理由は明確で、「趣味」としての音楽活動に興味が無かったからです。

「趣味」の目的は「個人の楽しみを最大化させること」

そして、

「仕事」の目的は「他人の喜びを最大化させること」

僕はそう思っています。

幸いな事に、僕は「他人の喜びを最大化させること」=「自分自身の喜び」という感覚が強いため、結果的に「仕事」ではなく「趣味」になっている部分もありますが、何にせよ、自分が「商品」として機能しなければ、それは「仕事」にはなり得ないわけですね。

学生の頃、進路指導の時間、先生が

「お前は将来何をやりたいんだ?」と聞かれた事がありますが、大人になった今思うのは、あの質問は本質的ではないと。

正しくは

「お前は将来何をやって、誰を喜ばせたいんだ?」

が正解な気がします。

何故ならば、仕事とは同僚や、お客様など、他人からの評価であると思うからです。

組織で仕事が出来るのは、同僚から評価されているからであって、水道屋さんが成立するのは、「水道管が破裂して困っている人」が存在するからで、ラーメン屋さんが存在するのは「美味しいラーメンを食べたい人」が存在するからだと。

話を元に戻しますと、HANCEのプロジェクトを仕事として捉えた時に、当然ですが、HANCE=「商品であり、サービス」でもあります。

僕の作る音楽や活動、サービス、そして何より、僕自身に価値がなければ、仕事として成立しないわけなので、日頃からいただくファンの皆様の声はとても貴重です。

芸能人やメジャーアーティストの方も同じだと思いますが、「人」が商品なので、「商品価値」は時間と共に「変化」していきます。

求められなくなったら、仕事としては成立しなくなる。

偉大なメジャーリーガーだったイチロー選手ですら、野球を続けたくても、引退という決断をせざるを得なくなったのは、とてもシビアな「仕事」の本質を表していると思います。

HANCEにとって、残された時間は「自身の人生」と「商品価値」

いつまでもファンの皆さんから求められるような自分の人生を、これからも楽しんで生きていたいと思います。

インスタライブまであと5日。楽しい時間を過ごしましょうね。 HANCE


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