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至福の夕飯
あたかも「食事を大事にしてますよ」的なnoteを書きがちな私だけど、たまに猛烈に食べたくなる夕飯がある。
その料理(?)の名を「じゃがりこ」という。
わたしはじゃがりこが大好きなのだ。
だが、カロリーやら何やらを気にしてしまい普段は食べられない。
その反動で、たまに「じゃがりこを食べなきゃいかん!」という衝動に駆られる。
上述のとおり、間食としてのじゃがりこは私には罪深すぎる。
別に意識が高いわけではない。単に太りやすい体質だから、ということだ。
結果としてじゃがりこは「夕食」の位置付けになる。
そして今日がその衝動に駆られた日であった。
昼過ぎあたりから、「今日の夕飯はじゃがりこにしよう…!」と心に決めた。
そうと決まったら帰りにドラッグストアに寄り、PayPayを使ってじゃがりことオールフリーをかっぱらう。
しれっと保育園にお迎えに行き、子どもたちを連れてバタバタと帰宅。
「石鹸使って手を洗うんだよ〜!」
と声をかける時にはもう、キッチンでプシュッとプルタブをあけている。
手を洗った子どもたちが遊び始めたタイミングで、子どもたちの夕飯を作りつつじゃがりこを開封。
遠慮はいらない。
あの円中型のなかに詰まったじゃがりこ、全てが私のものなのだ。むふふ。
絶対にバレないように、しかし貪欲に貪り食べながら、ノンアルビールを流し込む。
最高である。
夕飯が出来上がる頃にはじゃがりこはすっからかん。
私の心は満タン。ごちそうさまでした。
しかし子どもたちの手前、さすがに夕飯を食べないというわけにはいかないから、夕飯の席で心ばかりの味噌汁だけをすする。
「お母さんのご飯は?」
と聞く長男に、
「ちょっとお腹痛くてねぇ…」
なんて答えてみる。どの口が言うのか。
我ながら雑な母親だ。
自分の母を思い返しても、こんなことをしていたとは思えない。
わたしは残念な母親。
だけど仕方ない。
なにが悪いって、じゃがりこが美味しすぎるカルビーの企業努力である。
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