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崖っぷちの就職氷河期世代アラフォーが思い切って自分に向き合った話【ポジウィル体験記】

しょっぱいタイトル失礼します。はなよと申します。この記事は就職氷河期世代のアラフォー会社員が、2022年7月から8月にかけてPOSIWILL CAREERのキャリアデザインコース(トレーニング回数5回・35日間)を受講した体験記になります。

私のように「仕事も私生活もうまくいっていない」(就職氷河期に就職活動に失敗。キャリア序盤でつまづいたことがトラウマになり自己否定感が強い。自分のキャリアに向き合う恐怖がある。プライベートでも自己肯定感の低さが災いし、結婚に失敗しシングルマザー)、「この先のキャリアが不安」(今の仕事でストレスを抱えている。かといって辞めてその先どうしたら現状打破できるか悩んでいる)、といったモヤモヤを抱えている方や、POSIWILL CAREERに興味をお持ちの方の参考になれば幸いです。

正直、POSIWILL CAREERの申し込みにはかなり勇気が必要でした。不安の原因は未知なものへ飛び込むことや期待が裏切られることへの恐怖だったのですが、受講後、3ヶ月ほど経過した2022年11月現在、受講してよかったと心から思っています。得たもの、新たな出会いが沢山ありました。問題がすっきりクリアに解決したわけではありませんが、確実に前に進むことはできたと言えます。

記憶はどんどん薄れていくので、私自身の記憶の定着と初心を思い出すためにも、備忘録としてPOSIWILL CAREERでの体験を記録しておきます。

ポジウィルを受けたきっかけ

1つ目の受講のきっかけは、もともとコーチングに興味があり「いつか体験してみたい」と思っていたことです。

コーチングというものを意識したのは、以前、管理職のスキルセットとして、人材育成の文脈で書かれたコーチングについての本を読んだ時でした。

その時に、コーチングって自分に寄り添い一緒に考えてくれるものなんだな、いいな、受けてみたいなと思いました。思えばこれまで人生について迷い悩んだ時、私はずっとそういう「誰か」の存在を求めていたように思いました。

職場でのコーチングで受ける理想的な形としては、上司がコーチングの素養と技術を身につけていて、職場のキャリア支援の1 on 1でコーチング的なフィードバックを受けられる状態かと思います。そんな職場、素敵ですよね。

しかし、私の職場には 1 on 1 の仕組みはあれど、残念ながらそのような理想の形では機能していないのが現状です。(というか、気がついたら1 on 1は半年以上実施していません…。)

かといって、全くの第三者のコーチに自分のキャリアや人生の悩みを曝け出すのは敷居が高く、実際に私がコーチングを体験することはなく、そのまま数年間、私にとってコーチングは「興味があるけど遠い存在」でした。

2つ目の直接的な申し込みのきっかけは、昨年、信頼していた上司が辞めたことでした。

その上司がいなくなった後、自組織の方針や仕事への価値観、マネジメントの仕方への決定的な違和感を感じ、その下で成果を上げるイメージがつかなくなりました。

現職に転職して数年、自分なりに周囲に求められていることに合わせて精一杯やっているはずなのに、ずっと納得感のある評価を得ることはできませんでした。また、評価面談で下されるアドバイスに沿って、自分とはかけ離れた社内で活躍している理想的な社員像に合わせようと必死に取り組んでも、評価が変わることはなく、自分自身も納得感や手応えがありませんでした。

唯一、その辞めてしまった上司の元で仕事をしていた半年強は、自分が取り組みたいと考えていることと上司が自分に期待していることが合致していたし、上司からのフィードバックも納得がいくものでした。また、周囲に認められる成果も出すことができました(紆余曲折はありましたが…)。

しかし、その上司自体が去ってしまったのでした。その結果、状況が混迷し、自分を取り巻く環境も以前に逆戻りしてしまいました。

「このままここで働くのがつらい。じゃあ、どうするか?」

「でも、この会社に拾ってもらったのが自分にとっては精一杯で、年齢も高く、キャリアも誇れるようなものもない自分には、もう他に行き場はない」

「だから、この会社が評価するような人物像、成果をあげられる人物像に自分を合わせなければならない。でも自分がそうできるイメージが湧かない、これ以上どうしたらいいか分からない」

と心理的に追い詰められていた時に、InstagramでPOSIWILL CAREERの紹介を見かけ、藁にもすがる思いで無料カウンセリングの申し込みをしたのでした。

トレーニングの流れ・印象的だったこと

全5回のトレーニングの流れは、ざっくりいうと、自分の価値観の内省や、幼少期の生育環境・これまでの人生の振り返りから、自分の価値観、思考の癖、人生の軸を明確にし、今後のキャリア・人生のプランをトレーナーさんに伴走してもらい具体的な形にしていくというものでした。

私の担当トレーナーさんは鬼塚りかさんでした。

(2022/12/17追記)りかさんのnoteにご担当された方の体験談まとめがありますのでこちらもぜひご覧ください。

もともと私は自分の歩んできた人生や考えていることを誰かに聞いて欲しい、一緒に考えて欲しいという欲求を持っていましたが、ポジウィルのトレーニングはそんな思いに期待通りに応えてくれる内容でした。自分の思いやこれまでの人生を吐露する体験自体が、まずとても満足感がありました。

ワークの中で私が一番手応えを感じて印象的だったのは、課題図書としてりかさんのすすめで読んだ「スタンフォード大学の超人気講座 実力を100%発揮する方法―――ポジティブ心理学が教えるこころのトレーニング」という本でした。この本で扱っているポジティブ・インテリジェンスという指標と、それにまつわる思考法に沿って、自分の思考の癖を自覚するワークを実践した結果、自己否定しやすい自分や、周囲に対する怒りなどのネガティブな感情のコントロールがとてもやり易くなりました。

この本、私にとってはまさに「目からウロコ」の内容でした。紙の方は絶版で高値になっているようなので、気になる方はぜひ電子書籍でお手に取られることをおすすめします。

ポジウィルで得たもの

POSIWILL CAREERのトレーニングを受けて、私が得たものは大きく3つあります。

まず1つ目は「自分の思考の癖のコントロールの仕方」です。

前出の「ポジティブ心理学が教えるこころのトレーニング」には、「心の中の『妨害者』」という概念が出てくるのですが、自分の「妨害者」の存在と特徴にものすごく心当たりがあって、その「妨害者」への対処法が分かった事で、メタ認知的に自分のネガティブな感情のメカニズムを俯瞰して客観視できるようになりました。

2つ目は「 自分の内面の声の言語化」です。

自分の意識の根底に「どうせ自分の気持ちは誰にも分かってもらえない」「悩んでいても誰も助けにはなってくれない」という被害者意識と恐怖があること、「論理的に筋が通っていることが大事」「結果よりもプロセス重視」「非合理な固定概念が嫌い」といった自分の価値観と合わない環境に追い込まれるととても苦しくなること、しかしそういったピンチへの対処が分からず身動きができなくなり、自責と自己否定に走って人生の節目でつまづいてきたことを自覚しました。

そして3つ目は「この先の具体的なアクションプラン」です。

この先どんな人生を送りたいのか、叶えたいことが何なのか。そのための具体的なアクションプランをりかさんの手を借りて形にしました。

正直、叶えたい夢や希望を言語化することは、自分の欲望をさらけ出すようで恥ずかしいし、自分の考えていることはいびつなんじゃないか?という気持ちがあり、けっこうな抵抗感がありました。でも、りかさんが「どんどん言っていいんですよ!」という態度でいてくれたので「これはワークなんだ」と割り切って開き直り、思っていることを全て吐き出すことができました。

また、出てきたやりたいことに対して、りかさんが予想していた以上に前のめりに、アクションプランや実現のためにやった方が良さそうなことのアドバイスをくださったのがとてもありがたかったです。

あと、印象的だったのが「本当にできる?言うだけにならない?」という観点でアクションプランにアドバイスをもらった事でした。具体的には「他者からの評価」を目標にするのではなく「自分でコントロールできる行動」を目標にした方が良いですよ、という事だったり、そのアクションの目的はなんなのか?を意識することだったり。

その後どうなったのか

POSIWILL CARRERのコースを終えてから、数か月が経ちました。2022年
11月現在、決めたアクションプランは今のところ順調にこなしています。

しかし、客観的に見た状況は相談前と大きく変わったわけではありません。仕事において、無力感にさいなまれたり、強いストレスを感じることもしばしばあります。ストレスのせいなんだろうな、という体の不調も深刻なものではないですが、ぽつぽつ感じています。

多分、これからが現実や壁に直面する大変な時期なんだろうと思います。でも確実に変化したのは、POSIWILL CARRERそしてコーチングをきっかけに「自分を愛すること」「自分軸で物事を考えること」を罪悪感を持たずにできるようになったこと、「メタ認知力」が少し上がったこと、いくつかの思い切ったアクションにより自分の世界がちょっとずつ広がりつつあって、側から見たら変わりはなくても、内心は「楽しい」「ワクワクする」瞬間が増えたことです。

自分がキャリアの中盤に差しかかかっているから余計そう感じるのかもしれませんが、人生は実はそんなに長くなくて、「明日」がずっと来るわけじゃない。だから、自分がやりたくないことに貴重な時間を費やしている時間は本当にもったいない。それに、自分が健康で自律的な思考を持って生きてさえいれば、きっと人生どうとでもなる、と今、思っています。

なのでこの先きっと私は、多少リスクは伴っても「大変だけど、すごく楽しい、ワクワクする」「死ぬ前にやっておけばよかった、と絶対思いそうなこと」に、躊躇なく飛び込むんだと思います。

以上、長くなりましたが、崖っぷちの就職氷河期世代アラフォーのPOSIWILL CARRER体験記にお付き合いいただきましてありがとうございました。

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