教習所で一目惚れした話~前編~
私が住んでいた愛知は、狭い範囲にいくつも教習所があった。
当時は18歳を超えたら免許を取るのは自然で、尚且つ車移動じゃないと不便な田舎は、みんな免許を当然のように持っていた。
私の住む町も、田舎でスーパーへ行くのも車必須。
自転車で行けないこともないが、やはり車は色々な意味で強かった。
私は酷い方向音痴だ。そして決断力のある方向音痴だ。非常に厄介である。
おまけに空間把握能力はなく、運動神経は母のお腹の中に置いてきたし、とにもかくにも、運転に超不向きだと自覚していた。