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デジタル時代だからこそちゃんとしたレタッチ技術も必要

デジタルカメラが全盛となった今、パソコンなどを使って写真を仕上げることはもはや当たり前になりました。

フィルム時代というのは自分で修正をするということはなかなか難しく、カラー写真では印刷時の色校正というもので印刷屋さんに指示を出していました。
「肌色、少しマゼンタ入れる」とか「空のヌケ良く」などとしていたものです。
また、モノクロ写真では暗室での覆い焼きや焼き込み、スポッティングなどの技術も研究したものです。

これがデジタルになって、暗室ならぬ明室(Lightroom)で簡単に処理ができるようになりました。
ただし、自由度が高すぎるゆえ、これに頼り切ってしまったり、またやり過ぎてしまう人も多いようです。

デジタルだからこそできることは大いに活用すべきでしょう。
ただ、デジタルといえども写真は写真。
やっぱり適切な処理をして、より美しく、印象的に仕上げることが大切だと思うのです。

そのためには、写真の編集(この先はあえてレタッチと呼んでおきます)の技術が必要となります。

撮った写真(元のデータ)を見ながら、「ここはこんな感じに仕上げるといいな」とか「こういう調整をしたらこんな風に見える」などが分かった上で処理をおこなうべきものなのです。

また、SNSのためだけにレタッチするのと、プリントを前提に仕上げるのとではレタッチのアプローチも完成形も変わってくると思います。
どちらの用途なのかもレタッチ前にはっきりさせておく必要があります。

SNSなどの写真を見ていて思うのは、適切なレタッチ技術がないのか、それとも理想的な完成形がみえていないのか、「もったいないなあ」と思う写真が多く見られます。

失敗レタッチのパターンとして一番多いのは、「やり過ぎ」です。
現実ばなれしすぎた色合い、ギチギチにシャープな写真、変なHDR風写真などです。

わざとやり過ぎにしてみました。
ここまでやってしまう人は少ないかもしれませんが、
こういう写真もわりと目にするものです。

これは想像するに、写真をいじっているうちにだんだん感覚が麻痺してきて、どこまで調整するのが適当なのかということを見失ってしまったのではないかと思うのです。

では、いったい何に気をつけてレタッチを進めるのがよいのでしょう。

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