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【詩】雨の音


濡れる裾も気にかけず
宵闇の中 一歩ずつ 

雨が傘にはじかれて
やさしい涙の音になる

胸の奥から立ち昇る
不安の声が かき消され
雨の音に寄りかかっては
心が一息ついている

弱さに追い付かれないよう
遠回りして
もう少し この音を聞いていたい






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