「ほどかれない結び目」ー詩ー

涙を閉じ込めたような
雨上がりの花びら
青いため息一つで
すべり落ちそうな花雫

どのくらい我慢が必要なのか
その程度がわからなくて
きつく結んだ約束は
ひとりよがりだった

沢山の結び目は
ほどかれることもない
どこまでも不器用で
幾つになっても不器用で
それでも失いたく無いものの
存在は信じていたくて

気づけば一人で歩くことに慣れ
人よりも長い冬を過ごす
季節は必ず巡ると信じているから
そう、信じているから

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