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「遠い街の記憶」ショートショート #うたスト#課題曲I

私はまた一人、会社帰りに行きつけのバーでミモザを飲んだ。
そう、思い出のカクテル。
不倫だと分かっていたけど、社会人なりたての私には頼り甲斐があって、とても頼もしい男に見えた。
あれから8年も経つとあの頃の自分は子供だったなと思う。

いつもより1センチだけヒールが高い靴を昨日セールで買った。
少しだけ違う世界を見たくなった。
たかが1センチ、されど1センチ。
電車のつり革が持ちやすくなったくらいで、大きな変化はなかった。
でも、何故か気持ちは誇らしかった。

23時を少し回った頃お店を出た。
暗くて足元が見えない。
歩き慣れた道で思わず転んでしまった。
「大丈夫ですか?」通りすがりの中年の女性が声をかけてくれる。
「大丈夫です」と返事をしてしばらくそのままアスファルトに耳をあてていた。

人の靴の音、草花が囁き、虫達が忙しく歩き回る音が聞こえる。
さらに耳をアスファルトに押し付けると、いつの時代の言葉なのだろうか…。
時代劇で聞いたような言葉、人の呻き声、赤子の泣き声、馬の蹄の音までが次から次へと聞こえてくる。
まるで時代の地層を遡って聞いているような錯覚に陥った。

私は人の目も気にせず、大の字に仰向けになって夜空を眺めた。
この大地には歴史が刻まれている。
そして沢山の人間模様を見てきている。
きっと私の存在も悩みも、ちっぽけだって思っているに違いない。

このまま咲く使命を終えて大地に落ちた花のように、私もいっそ枯れて仕舞えばいいのに。

「ねえ、キミ。そんなところに寝そべっていても花になれないよ。」
そう言って抱き上げてくれた貴方は……
誰ですか?


徒花
作詞・作曲: ジユンペイ

数えきれない涙の波に呑まれ 
遥か彼方へ流されていく今を重ねる 
遠い街の記憶に

渇いた身体が憶えている 過去の甘い香り
蜘蛛の糸のようにまとわりつき 愛を掠め取る

求めて 求められて 求めて  
カラのグラス満たして
応えて 与えて また求めて  
ウソのユメを語った

誰彼となく肌を重ねる     
街に 夜に ココロに
がらんどうの湿った喘ぎが鋭く響いた

思い出の住人が奏でている失われたメロディ
続く音が聴こえることはない 都会の残夜に

セピア色で染まった世界に  
あなたひとり 残して
歩む道 さいはてのそのまた果てに咲いた徒花

海のように広く深い空の底に吸い込まれそうになる
沈んでいく過去の記憶がただ優しい

もう二度とは戻れない日々に何を求め彷徨う?
寄り添う優しさもぬくもりも愛も すべていらない

数えきれない涙の波に呑まれ
遥か彼方へ流されていくあなた重ねる
遠い街の記憶に

溶けて散った徒花

今回は、ジユンペイさんの「徒花」の歌詞の中から、一部を抜粋してそれをタイトルに書きました。
cofumiは、プロットとか殆ど作らないでいきなりベタ書きするど素人です。
今回もそうでした。😅へへ
でも!どうしてかな、最後が何故か花繋がりで書き終わった!!
何を言いたいの?この短編?
分からない😆とても抽象的!?
これは、コメントしづらい💦
御免なさいジユンペイさん。
cofumiだから許してちょ✌️


そして、まだまだやっておりますこの企画👍
課題曲が豊富なので、楽しいです🎵

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#ショートショート    #掌小説 #小説 #物語
#音楽

書くことはヨチヨチ歩きの🐣です。インプットの為に使わせていただきます❤️