痩せてゆく心は
幸せにさえ気づけない
小さな穴は次第に大きくなり
この身体はすっぽり隠れてしまう
言葉を失い
点滅したままの思考
羽ばたいていたはずの蝶は
いつの間にか蛹に戻ってしまった
聞こえてくる言葉は
槍のように体に刺さり
自分で抜くこともできず
痛みに慣れてゆく
一人になりたかっただけなのに
言葉に言葉を重ねても
羽毛布団のようにはならない
言葉の温度は下がって
気泡も出せずに沈んでゆくだけ
そっとしておいて
巻き込まないで、スクイーズしないで
一人になりたいだけだから
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