『最後の朝食』ー詩ー
コーヒーはいつものブラックで
トーストは少し焦げ目をつけて
フォートナム&メイソンの
ビンテージマーマレードをのせる
味気のない顔は相変わらず
あなたは当たり前のように
それらを頬張る
私はあなたの影ではない
愛って何ですか？と問えば
二人の答えは
夏と冬くらい違うはずだ
「別れましょう」一呼吸でいえる言葉
タイミングを見計らっている間
階段を一気に駆け上がったように
心臓は暴れている
フルコースを堪能した後のように
全てが思い出になれば
「楽しかったね」と
一匙程度の言葉を用意して
庭は毎日違う顔を見せるの
雑草さえ愛しくなるくらい
あなたは夏の庭に何が咲くか
知っていますか？
冷たい雪の下で呼吸している
命を知っていますか？
「ほら、口にマーマレードが付いてる」
もう気にしてくれる人もいなくなるのよ
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書くことはヨチヨチ歩きの🐣です。インプットの為に使わせていただきます❤️