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一行詩、短詩も含めてこのマガジンには、今までの詩作品が保管されています。 お時間のある時にご覧になってください。 ありがとう💐
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記事一覧

「小さな迷い」ー詩ー

「小さな迷い」ー詩ー

さようなら
がいいのか
さよなら
がいいのか
サヨナラ
とサラッとがいいのか
good-by
と気取ってみた方がいいのか
結局
またね
と三文字を選ぶ

春は桜の花で色めき
夏の弾けるような太陽に
肌を焼く準備をする

次のバス停で
降りるあなたへ
“またね“

✴︎✴︎✴︎

X投稿 #詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

「応答せよ!」ー詩ー

「応答せよ!」ー詩ー

“応答せよ“
拡声器で夜の街に叫ぶ
目を大きく見開いて
野良猫は軒下に身を隠す

どうにもならないことが
起きるんだ
夜露は麻酔のように
この身体を麻痺させる

宇宙船に乗り込んだ君を
追いかける事はできない
どこまでも飛んでゆけ!

此処に君の足跡は残ったまま
僕はそっとまだ熱い
このハートを重ねるんだ

くちびるを重ねるように

✴︎✴︎✴︎

X投稿 一部修正 #詩 #poetry #lyr

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『空は見ていた』ー詩ー

『空は見ていた』ー詩ー

足跡に残る温度
ぼやける視界と
背中の残像
そして
境界線のように
残った
涙のあと

空は見ていた

別れの瞬間
私は美しく
なれていましたか

✴︎✴︎✴︎

色んな人がいていい 色んな好きも嫌いもあっていい たった一行に悩んだり 完成されない詩の下書きは日ごとに増える 言いたいことを文字にすると一人歩きしてしまうから 今は飲み込む。ゴクン 。
おはようと今朝も言う。

X投稿 #詩 #poe

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「ときには、ぜつぼう」ー詩ー

「ときには、ぜつぼう」ー詩ー

こぼれたんじゃなく
こぼしたんだ

たちあがれないんじゃなく
すわりこんだんだ

つめをきれないんじゃなく
きるつめがないんだ

めがねをかけられないんじゃなく
そのみみをふさいだんだ

のめないんじゃなく
のみこむちからがもうないんだ

とびこめないんじゃなくて
すべておわったんだ

✴︎✴︎✴︎

ひらがなで書くと表情が違う。
#詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

「10分」ー詩ー

「10分」ー詩ー

人の歩く道は
決して緩くはない。
いつも目の前に立ちはだかる
見えない それ。
もう一人の自分が作ることもあり
赤の他人様がブロックを一つ一つ
重ねるように積み上げる事もある。

あなたに何がわかるのか。
たった10分で私の人生を
わかった気になって
責め立てるように
時には得意げに
己の生き方こそが
1ミリの狂いもないと
真っ赤に燃える顔面が
身振り手振りで
捲し立てるその姿が
ハワイ島のペレの

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真面目な退屈ー詩ー

真面目な退屈ー詩ー

真面目さだけが取り柄で
575でまとまる毎日で
そんな私が並べた言葉は
退屈しのぎにもならない

柿の種をポリポリ食べれば
その音で振り向く人はいても
私の存在に気づくことはない

木の枝でチュンチュク雀が鳴けば
足を止める人はいるが
私の涙には素通りだ

わかっていながら
誰かのトキメキを止めるような
思わずチッと舌打ちするような
真面目な言葉を並べてしか書けない
読点にしようか句点にしようか

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『そうありたい』ー詩ー

『そうありたい』ー詩ー

あなたの言葉に
ただそっと頷く人

あなたの背中に
ただそっと手を添える人

あなたが笑顔の時は
遠くで微笑んでいる人

そんな人でありたい

✴︎✴︎✴︎

X投稿 #詩 #poetry #lyric

『私の朝』ー詩ー

『私の朝』ー詩ー

朝から騒がしい
ドアを叩いたり
テーブルの上を何往復もしたり
冷蔵庫のドアを
開けては閉めてを繰り返す

体育座りして
耳を塞いで
大きな声で中島みゆきを歌う
砂の中にも昔は銀河があった
そう思えば
この生命体は救われる

眠りにつくのが怖い
目が覚めたら
また騒がしい朝が来る

✴︎✴︎✴︎

X投稿
妄想詩 #詩 #poetry #lyric #私の作品紹介

『手漕ぎボート』ー詩ー

『手漕ぎボート』ー詩ー

色なき風が吹く季節になると
誰も来なくなる。
枯れた葉が揺れて
一枚一枚落ちる音さえ聞こえる。

静まり返った湖畔は
忘れられた人と同じくらい寂しい。
強風に流されないように
私は縛り付けられている。

水面に映る景色は
どうしたって美しくて、
オールでかき混ぜてしまいたいくらい
嫉妬してしまう。

そのうち雪が積もって
私の化粧も剥がれ落ちる。
古くなれば目をかけてはもらえない。
悲しみばかりが

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『悲哀は夕陽のように』ー詩ー

『悲哀は夕陽のように』ー詩ー

タンスの中に仕舞い込んだ
シルクのブラウスは
あの日の想いがビーズのように
散りばめられている

大きな桜の木の下で
会う約束をして
鏡の前ではやる気持ちを
抑えるように
ひとつ ひとつ
ボタンを留めた
少し口紅が赤くはないかと
気にしながら

スマホじゃない電話は
悲しみをより深く響かせ
あなたに二度と
会えないことを知らせた

5年の月日の中で
育つことのない恋を夢見て
増えることのない思い出

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『ほうきdeポップス』ー詩ー

『ほうきdeポップス』ー詩ー

メランコリーにフラメンコ
ロールスロイスなロールキャベツ
アメリカンな気分で〜
コカコーラでシャワーする
自信の無さが手伝って
フラフラフラッとフラダンス
サンドキャッスルのつもりが
3℃キスと入力ミス
ロカビリーな神様なら
わかってくれるこのリズム
マンマミーア!

✴︎✴︎✴︎

これが作品だって!?
いやいや言葉遊びしてみたの。
タイトルは扉絵からヒント、thank you🎸

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「とまどい」歌詞

「とまどい」歌詞

1
窓の外は 緑に変わり
冷めてしまった カモミールティ
ため息の波紋が 広がる

風に向かい飛ぶ鳥達よ
涙が頬を伝って落ちる
流れに任せていた あの頃

戸惑うつま先の向こうには
いくつもの未来が待っている
自分を信じる心が
奇跡を呼び起こす

2
ペンを持つ手は 止まったままで
進む時間に 追いつけずに
クシャクシャに丸めて
捨ててしまいたい

戸惑うつま先の向こうでは
太陽が木の葉(きのは)

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『待ち恋』ー詩ー

『待ち恋』ー詩ー

まだかまだかと
待ち侘びていた割には
さほど嬉しそうでもない
貴女のその瞳には
満開の桜が映っている

桜が散る頃も
貴女はきっと待っている
それに気づくまで
3年かかった

私も桜を待っている
 ーもう4年になる

✴︎✴︎✴︎
#詩 #poetry #lyric
X投稿 #私の作品紹介

『心の後片付け』ー詩ー

『心の後片付け』ー詩ー

雨が降るまえに
少し散歩してくるなんて
私に疑問を抱かせるような事を
平気な顔して言う人

初めて聞いた言葉に
心拍数は乱れる

何であれ相手をみて
嘘をつくべきなのよ

くじを引くとハズレ
それはいつものこと
だから一番最後に
残っているものを選ぶ

でも恋はそうはいかない
待っていたら何も残らない

何であれ、人との最後の時は
嘘でも寂しそうな顔をするものよ

大きなサイズのダンボール
あなた

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