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風水とは

鑑定などでご縁のある方でも易や風水は初めてという方が多く、「風水ってよく分かってないんですけど・・・何ですか?」というご質問をいただくことがあります。改めて「風水」について詳しく調べてみました。

◇「風水」とは

以下、Wikipediaより

風水(ふうすい)は、古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、気の流れを物の位置で制御する思想。

また他では、中国4000年の歴史のなかで蓄積された実践と検証を元に理論構築された統計学・環境学であるという解説も散見されました。

共通していることとしては、
「気の流れを調整してその環境を良くすることにより、そこに在る人や物事の運気を向上させる」という考え方であり学問
なのかと思います。

実は日本で普及している風水と私があつかう「卍易風水」は別物なのですが、この違いについては下段でご説明したいと思います。

◇風水の歴史

およそ4000年前に中国で発祥したものだと言われています。晋の時代に実在した郭璞(かくはく)(276~324年)という風水師が書いた書物『葬書』が風水の原典とも言われており、「気は風に乗じて散じ、水に界れば(区切られれば)則ち止まる。(中略)ゆえにこれを風水という」という記述とともに、初めてここで「風水」という言葉で風水が表現されました。これ以降、現代に渡り広く長くこの言葉が使われるに至っています。風水は、とくに厳しい気候や氾濫に悩まされた時代、風や水の流れや配置を調整することにより快適な生活を送ろうという"先人の知恵"でした。その後も城や都、墓所の選定や設計に用いられているのは有名な話かと思います。

Tips:
風水の発展には大きく2つの流れがあり、地形(山脈・水脈など)から読み解く「江西派(形勢派・巒頭(らんとう)派)」と、地相に加えて陰陽五行思想や八卦、方位など目に見えないもので吉凶を判断する「福建派(理気派)」に分かれます。現代に応用・発展されている風水はこの福建派になります。

その後、文化大革命(1966-1976)の間の占い師・風水師への弾圧を契機に、この人材や良書が国外に多く流出し、東アジア以外の国々にも易や風水が普及していきました。

◇日本の風水の歴史

日本ではじめて風水に興味を持ち、取り入れたのは聖徳太子と言われています。602年頃、朝鮮半島・百済の僧侶・観勒(かんろく)により、推古天皇の時代に暦法(太陰暦)や天文、地理などと一緒に多くの風水書物が持ち込まれました。その後日本では、平安、鎌倉、戦国、江戸時代と風水を用いた遷都と都づくりが行われてきました。中でも江戸は川の流れを変えてまで「気」が集まる都市づくりを行い、甲州街道や東海道もこの江戸の「気」の循環のために作られたそうです(ゆえに、東京は気が良すぎる、エネルギーに偏りがある土地だと言われる建築関係者もいるそうです)。
このように日本では随分昔から国造りに風水が採用されているのですが、中国のそれとは異なる独自の発展を遂げており、家相(土地や家の間取りなどの吉凶をみる術)として普及していることが特徴です。

◇卍易風水とは

卍易風水(まんじえきふうすい)は、この日本で発展した風水とは全くの別物で、断易という物事や運気の吉凶鑑定をした際に、その対処策として取り入れる技術(「処方せん」のようなもの)です。

間取りは財運など特定の運気で一部用いますが、ご相談者自身の意識に働きかけるものとして、鑑定結果に基づく風水アイテムをご自宅に設置したり携帯していただいたりします。

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「気を調整して運気をあげる環境づくり」という点では、冒頭の「風水」とまったく同じ機能を果たしていますが、あとは祈るだけという神頼み的な開運ではなく「実際に行動する」ことが伴ってはじめて、自分の"追い風"としてその効果が発揮されるようになります。

それぞれの鑑定結果に直接的具体的に効く風水をお伝えするので、その効き目も相当なのですが、一方で神頼みならぬ”風水頼み”の姿勢になると、全く効かなくなるので、取り扱いには注意が必要です。

◇『三才』(天・地・人)としての風水

私たちが生きるこの世界を形成する三つの要素として、天、地、人と、これを合わせて『三才』という言葉があります。中国古来の思想で、運気が上がることをはじめとした物事が成就する時は、この三つが揃うときだと言われています。

現代だと『機が熟す』という言葉のイメージがこれに近いかと思います。

天・・・物事がうまくいくために必要なタイミング
地・・・「天の時」に備えた環境づくり 
人・・・心の在りようと人との交わり(人間関係)

「天」は、私たちにはどうにもならないもので、ただその時を待つのみなのですが、「地」はこの天の時(=タイミング)に備えた環境づくりを指しています。

「人」は、人の心とここから育まれる人との交わりを意味し、環境が整い自分自身の心が万全な状態で「天の時」を迎えれば、これはすわなち成就するものだという教えです。

タイミングだけやってきても環境や自分自身が整っていなければその”好機”を逃すであろうし、逆もまた然りです。

三才においては、易は「人」を整える手段、風水は「地」を助ける役割を果たすということです。

以上、長文となりましたが、この質問をきっかけに私も日本の風水の歴史に触れられたりと、楽しみながら書くことができました。
お読みいただき、ありがとうございました!

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(昨年秋に訪問した京都・出雲大神宮。ここには風水と縁深い神様がいると言われています)


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