余計なことをしない 〈子育つ日記#4〉
世の中には子育てにまつわる考え方や手法が色んな角度から語られ、散在していますが、周りをみても自分の親をみても本当に人それぞれだなと感じます。家庭内でも明確に言語化されていることもあれば、そうではなく阿吽の呼吸や自分たちの価値観や感覚に従ってただ過ごしているだけということも。
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もうすぐ2歳5ヶ月の息子は、基本的に明るく素直で極めて外交的、彼のこだわりポイント(パンは袋から取り出す所からやりたい、みかんは皮むいて最後のヘタを剥がす手前で渡すなど)を損なわなければ終始ご機嫌という感じで、恐らく幼児期にしてはかなり手がかからない方なんじゃないかと思います。話の流れで「私たちは何もしてないのに、なぜこんなにちゃんと育っているのか?」ということを夫と話したことがありました。ちなみに、我が家には子育ての方針などなく、お互いの価値観と感覚に沿ってただ過ごしているだけというパターンです。
その時の会話であった二人の共通点が
余計なことをしない
でした。
「余計なこと」が何かはもちろん人それぞれ違いますが、子供であっても対等な人間、親だから偉いということもなければ、何かを提供する側とされる側の関係でもない。なので、手伝って欲しければ手伝うし、そうでなければ基本的には何もしない。あえてやっているとすれば、やりたいことの幅を広げるお手伝いだけ。これも休日に興味を持ちそうな場所に連れて行ったり、習い事をやってみたり、面白そうなおもちゃを買ったりという程度の話で、特別なことは何もやっていないつもり。
本人がやりたいことは、私たちがイヤなことでなければ止めない(止める場合も常識やマナーを理由にせず「お母さん/お父さんがイヤだから」と伝える)し、なるべくこれをサポートする環境を作る。といっても、これもただ邪魔しないことが大切だよねという話になりました。
息子の日常:
・休日はソファでゴロゴロ
・昼寝もソファ
・家時間はほぼYouTubeとAmazon Prime
・好きなものは毎日でも食べる
連日ラーメンはさすがにまずいと思い「2日に1回」ルールからフェイドアウトを試みている最中ですが、基本的には本人が嬉々としてやっていることは止めないというスタンス。これが余計なフラストレーションにもつながらず、功を奏しているのではないかという話にもなりました。
余談ですが、YouTubeは教育アニメが好きなので、そこで社会のルールや普通は親から教わるであろう「やってはいけません」的なことを学んでいて、我が家はYouTube様様だったりします。「好きなことから学ぶ」というやつなのかなと良きに解釈しています(笑)
もって生まれた気質や、そして平日の生活は保育園に助けられているという面も多分にありますが、親としてやってあげられることは「余計なことをしない」ことぐらいなのではと、最近あらためて思っています。
幼児期からまた段階が変われば求められることも変わるのかもしれませんが、私も夫も構われるのが得意ではないので、「この親にしてこの子あり」ということなのかもしれません。
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個人的に「これが正解ですよ!」というようなことを謳う子育て情報に嫌悪感があるので思うところなのですが、子供にも親にも家庭にもそれぞれに個性とストーリーがあるのだから、当然にそれぞれに最適な「親も子供も育つ在り方や環境」があって、これは何かを採り入れば万事がうまくいくというものではないと考えています。やっぱり自分の頭で考えて感覚に従うという側面は、子育てというテーマでは大きな比重を占めているし、占めるべきものだとも思います。
今日は全く易ネタではありませんが、最後までお読みいただきありがとうございました!
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