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土台を見直す

12月に入りましたね。
一年の総仕上げに入るタイミングに、少し長めですがよければお付き合いください。

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この4、5ヶ月ほどはペースを落としながら、仕事も生活もじっくり進める時間を過ごしてきました。そうしようと思ってそうしたというよりは、そうせざるを得なかったという感じで。

子供の風邪をきっかけに体調を崩すところからスタートしたのですが、いま振り返ると、然るべきタイミングだったのだと思います。

フリーになり、この職について一年。同じような職業の人たちのビジネスの仕方を観察したり、自分自身もビジネスプログラムに参加したりと、今できること、やれていないことをやってみようという思いで行動してきました。

ですが、マーケティング的な活動自体が得意なわけでもなければ好きなわけでもなく、ピンと来ない中で無理してお作法的なことをやっていたのも事実でした。

そんな中、ほぼ同じタイミングで

“既成概念にとらわれず自分独自のポジショニングを見出し、5年10年かけてこれを育む”

というコンセプトの、ビジネスというよりは短期留学のようなプログラムの話が舞い込みました。

当時の私にとっては、まさに軌道修正ならぬ"軌道調整"のための格好の機会。

こういうのは往々にして鶏と卵の関係で、このプログラムへの参加が決まったから体調が停滞しはじめたのか、体調が停滞したからこのプログラムに出会ったのか、本当のところは分かりません。然るべき時に然るべきものが舞い込むものなんだなぁという体験でした(世に言う「引き寄せ」ですね)。

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少し話が変わりますが、易の卦を読む上で最も大事な哲学の一つに、「六親(りくしん)」というものがあります。これは「我」を中心にしてとらえた場合の“万物の循環”を五つの概念とともに示す、いわば「この世の仕組みを表すフレームワーク」です。

わたしたち易者は、陰陽論や五行説と合わせてこのフレームワークをもとに、クライアントさんの運気や相談ごとの行末を読みとっています。


▼フレームワーク(互いに強弱する作用があります)

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▼それぞれの言葉の意味は次の通り

*「:」に続く言葉はビジネスの文脈に置き換えた際の意訳

兄弟
 ・・・我そのもの:自分自身
子孫 ・・・我が楽しみ楽しませるもの:市場、顧客

妻財
 ・・・我が自由にあつかえ、管理し、流通させるもの:売上

官鬼
 ・・・我を管理するもの:委託元、人気

父母
 ・・・我を生じ、守り、育ててくれるもの:自分が身を置く環境、土台、前提


通常、経営者を含む自分で事業を営んでいる人は、この「売上」にあたる“妻財”を強化していきます。

ですが、この力が強くなればなるほど、つまり売上が上がれば上がるほど、自分の土台(“父母”)は危うくなります。※妻財は父母を弱める作用があるので。

これは、売上を伸ばすことばかり考えて行動すると、自分が根を張る土台が脆弱になるということを教えてくれています。ベンチャー企業が急成長したときに、内部機能がおいつかず組織に歪みが生じてしまうような状況をイメージしていただくと、分かりやすいかもしれません。

私も当然ながら自営業なので、開業以来、この「売上」をいかに上げていくかに焦点をあてて事業活動をしていました。急成長もなければ、落ち込むほどに低迷することもなく、少しずつ石段を上っていく、そんな時間と感覚、そして結果でした。

体調をくずしはじめた当時、自分の状態や既出のプログラムへの参加について立卦したのですが、いずれもやはり「土台や環境を整えることを最優先にすべし」といったメッセージでした。

とはいえ事業が止まるのは・・・という躊躇もありましたが、これは自分の思考がそう言っているだけで、現実にはこの土台を見直すべき時が来ていたのだと思います。

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これを実行するには十分すぎる環境の中で、まずは心身ともにリセットするための休息をとったり、普段なら手にとらない本や情報に触れてみたり、日常の延長線上では出会うことがなかったであろう人たちと時間をともにしたり、そしてビジネスの方は母集団の定義やポジショニングにじっくり向き合ったりと。

これらを経て、結果的には仕事だけではなく人生の基盤をも再構築する機会につながりました。

今後の長い道のりを考えると、これは本当に大きな進化でした。これから活動していく上で自分自身とあらゆる物事との整合がついていくのだろうなと思います。純粋に5年10年、そして20年とサステナブルに、そして楽しく事業も自分も発展していけるような土台の構築です。

自分のやっていることと身体感覚が一致すると、無限のエネルギーが湧いてきますよね。まさにそんな感じです。

スタートからほんの一年で、これまでの積み上げにあまり執着がないということも影響してるとは思います。ですが、今回の一連の出来事からの学びは、やっぱり要所要所で自分の足下にテコ入れするということは、ビジネスを続けていく上でも、そして順当に積み上げていく上でも、肝になる決断と行動なんじゃないかということです。

現状の延長線上を小手先で改善し続けるよりも、よっぽど短い時間と少ない負荷でそのステージを上げることができる。これぞ、急がば回れです。

余談ですが、自分を生じる環境という意味では「身体そのもの」も"父母”と言えます。環境を整えることが自分の体調にも良い影響を与え、盤石な土台ができあがれば、その上に立つ自分自身が生き活かされる

人生という長い螺旋階段をのぼるうえで最も大事なことは、この“父母”が意味するところ。つまり自分が身を置き自分を生じてくれている環境なんじゃないかと思います。親との関係も家の状態も、そして自分の常識や価値観も、ぜんぶこの言葉に集約されるのです。

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先日箱根を訪れたときに見た、日が沈む直前の富士山。とってもきれいでした^^



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 花卜宙 Hirano Mao
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