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感謝の気持ちが湧いてこないのはなぜ?

前回はこの11・12月に特に意識したい家の中を整えるお話をしたのですが、今回は私たちの心の在りよう、とりわけ「感謝の気持ち」についてです。

私たちの心の在りようにも、その季節に応じた得手不得手のようなものがあったりします。とくにこの時期に元々弱っていたりする人は目の前の人への感謝が疎かになりやすい時期だったりします。こうなると弱り目に祟り目で、家族や職場での人間関係がぎくしゃくしたり、応援してもらいたいのに応援してもらえないという気持ちが高まって、余計に「感謝」なんて言葉はどこか遠くへ行ってしまい、状況回復には時を待つより他にすべがなくなってしまいます。

個人セッションでは、目の前の人への感謝が疎かになっていて物事がうまくいかない状態にある方には『感謝ノート』をお勧めしています。毎日寝る前にその日にあった感謝の気持ちを言葉にして書き留めるというシンプルなものなのですが、まずは自分自身や家族などご自身が感じるままに書くようお伝えしています。個人的には「感謝したい人や物事」からはじめるのがポイントで、これを続けていくと自分の内側から湧いてくる感謝の和がどんどん広がっていくイメージです。

私自身はこの仕事を始めてから感謝ノートなるものを知ったのですが、引き寄せの法則などでは有名な取組みのようで、お客様の中にはすでにマネジメントの手段として日常的に実施されている方もいました。

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少し横道にそれますが、よく「感謝しましょう」という言葉を見聞きするのですが、この言葉にちょっとした違和感を覚えています。感謝って“する”ものではなく“湧いてくる”ものなんじゃないかと。もちろん、すでに感謝の気持ちが手元にあって思い出すような感覚で「たしかに。感謝感謝。」となることもあるのですが、大抵の場合は違和感として止まります。その対象のことをよく知らないから感謝のしようがないという場合もあるのですが、少なくとも誰かに指示されたり促されてするものではないなという意味での違和感です。

東洋思想(五行説の『五常』)では、人間の心の発展は自己愛・自分自身への感謝からはじまるとされています。
生まれたばかりの赤ちゃんが自分のことを認識することから始まるのと同じように、「わたし」から全てがはじまります。そして、日々の自分の頑張りやここに健康でいる自分自身への労いや感謝の気持ちがあって初めて、次の心の発展段階として「目の前の人への感謝」が生まれるとされています。また、目の前にはいない「自分が生きるこの世界のどこかにいる"誰か"への感謝」はこの次の発展段階になります。

ここでお伝えしたかったことは、人の心に生まれる「感謝」という気持ちにも段階があり、

自分 → 目の前の大切な人 → この世界に生きる人 → 未来に生きる人

という順に満たされてはじめて、純粋な感謝の気持ちが湧いてくるものだということです。また、これは優劣の話ではなく「いまの自分が一番大切にしたい、必要な”感謝の相手”は誰なのか」という話で、「この世界に生きる人皆に感謝できるからすごい」ということではありません。

身近な人に感謝したくてもできないとき、それは自分への感謝が不足しているのでは?と、心のバロメーターの1つとしてこの記事をお読みいただけると嬉しいです。

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(一昨年の大晦日詣。今年も何もなければ愛宕神社にお参りです。)


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