見出し画像

「フリーランス」を名乗ることへの違和感の理由。

5月いっぱいで会社を辞めて、フリーランスになりました。

周りの人に「フリーランスになりました」というと、「何かやりたいことがあるんだね」「夢を追いなさい、応援するよ」と返してくれます。

でも、私はフリーランサーになりたかった訳ではなく、ただ、組織から弾き飛ばされただけの人間です。

どうしても叶えたい夢があるわけではなく、目標があるわけでもなく、ただただ、もう少し自由に生きられないものかと思うだけなんです。
「評価」「教育」などの言葉に蕁麻疹が出るほど拒否反応を示すタイプで、仕事のために人生の大切な時間や本来の自分を削ることができない。
それに、いつしか私は一つの会社に所属して尽くすことに、意味を感じられなくなってしまっていました。

そう思うきっかけは、数年前、約10年間働いたアパレルの会社が倒産状態になって、社員全員辞めざるを得なくなった経験が一番大きな出来事でした。あんなに一生懸命に働いてきても、会社がダメになると辞めざるを得なくなるんだ・・会社って守ってくれないんだ・・と知った時、もう今後「会社」に依存してはいけないと思いました。収入源を分散させる事の必要性を、身に染みて実感した時でした。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

先日、母に「フリーランスとして生きるんなら、営業も自分でやらなきゃ!人付き合い苦手とか言ってないで・・それくらい覚悟してなかったの?」と言われました。

私は、なんだか、非常に食い違う気持ちを覚えました。
何かやりたいことがあって会社を辞めた訳じゃないんです。そんな立派な理由じゃないんです。そう考えていると、自分がとても情けなく感じてきます。

「独立」ではない人間がフリーを名乗るとこんなことを言われる違和感と度々出会いました。
その理由をしばらく考えていたのですが。

フリーランスは、何か特別なスキルがあって、どこにも所属せずその道のプロとしてお金を稼ぐイメージ。
フリー「ライター」とか、
フリー「エンジニア」とか、
フリーのヘアメイクさん、音響さん・・etc
他にもたくさん。

でも、私、それ一本で食べれるようなスキルはないんです。

ただ、良くも悪くも、職人気質ではなく、好奇心旺盛で器用貧乏なので、多くのことで70点を取る自信はあります。
フリーランスの人が1本で100点取るとしたら、私は2本やって140点取ります。合わせ技が役に立つ時だって、きっとあるはずです。笑

音楽も、文章も、写真も、ネット販売も、web制作も、私はあれもこれもしたい。
そして、今のこの時代です。
15年前に「音楽で食っていきたい」というと失笑しかされませんでしたが、これだけ個人の時代が進んできてる中、何かの方法で少しくらいなら収入を得る方法が必ずあるはずです。
バンドマンにも本業があって、「これは趣味で」という人もたくさんいますが、もったいないです。その趣味だって、なんとか少しでもお金になれば万々歳ではありませんか。

100人中1位になれることを3つ掛け合わせれば、その3つの中では1位になれる、というようなことが何かの本にも書いてありました。安藤美冬さんが紹介されてた本田直之さんの著書だったかな?うろ覚えですが。

---------------------------------------------------

ということで、私が「フリーランス」を名乗ることが少し違っていたのかな、と気づきました。だからなんだか恥ずかしい、おこがましいような違和感があり、周りの人に何かを言われた時に「フリーランサーとして成ってない」ような、情けない気持ちになっていました。

フリーランサーが上で、パラレルワーカーが下だということではありません。どんな働き方であれ、食べていけたらいいんです。もちろん、会社員でもいいんです。その人が生きたいように生きれたらいいんです。

だから、私は、
「パラレルワーカーになりました」

今後は自信を持ってそう言いたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?