ひとりごと11：夏といえば

「夏」と聞いて思い浮かべるものの中に
金曜ロードショーで放送されるジブリ作品がある。

小さい頃から夏になれば
テレビで放送されるジブリ作品を見ていて、
中でも「となりのトトロ」に関しては
毎年の恒例行事くらいに思っていた。

原点にして頂点感があると思っている。

小学生の頃の私は、
サツキのように髪をショートカットにして
サツキのように短い丈のワンピースを着て
サツキのようにスタスタと音を鳴らして走れば
サツキのように足が速くなると信じていた。

髪型は、母親がショートカット好きだったのもあり
サツキほどではないけど、比較的短いことが多かった。

服装は、なかなかあのようなワンピースは買えなくて
サツキらしい身なりにはなっていなかった。

靴は、そもそもスタスタという音は
映像作品だからついていたものだし、
現実世界の音とは多少の差がある。
つま先から下ろしてみたりもしたけど
変な歩き方になっただけであの通りにはならない。
もちろんそんな歩き方で走れるわけもなかった。

信じがたいとは思うが、かなりの年数
「私は絶対にサツキみたいに速く走れる！」
と信じ切っていた私がいる。

さすがに靴を脱いで裸足で走ることはしなかったけど。

自分が見たもの、聞いたものに影響を受けることはよくあるけど、あれほどの純粋さを今も持っていたい。

全くと言っていいほど運動をしない今の私も
サツキをイメージすれば走れるかもしれない。

何事も、なりたい自分を思い描くことが大事だから。