7/3 政治思想史
ルネサンス期
政治的人文主義(civic humanism)
・(従来通り)優れた統治者が政治を行う+さまざまな立場の人びとが政治に参加する
・人は内在的されている可能性をどうやって開花させていくかが大事
古代ギリシアの発想
戦うことにwe-nessがあるとした
・デモクラシー論と「戦うこと」は密接不可分
地域国家のまとまりをつくり出す(たとえば言語により)ときにアリストテレスが影響を与えた
・(ギリシア・ローマから続く)われわれの自由を守るために共同体があるという意識
フィレンツェの状況
①外敵(フランス)との緊張関係
②国内における緊張関係
③ローマ教皇内での力関係
=フィレンツェは動揺していた
諸外国が強力な王権のもとに、領域国家としての政治的統一を構築していったことに比べると、フィレンツェは政治権力の求心力の弱さがあった(国としてまとまっていかなかった)
マキャベリの(君主論)人間観
人間は欲望そのもの
人間は騙したり奪い合いをしたりする存在
マキャベリの発想
人間は運命にただ従うだけではなく、力によって変えていける!
・力には倫理的色彩がほとんどない(キリスト教的道徳観が薄い)
利害を求めている人間は、力によって共和国全体を束ねる(=政治)ことができる!
stato概念
・のちのstate(国家)
・stato=権力のこと
・権力と正しさを分けた
=権力が正しいかどうかは問題じゃない!
権力が絶対的でないと国を守ることができない!
(理想の君主論では、polis, civitas, res publicaは徳がないとだめ)
権力は絶対的なものでなければならず、それにそぐわないものは否定される
マキャベリの理想の君主
・極めてずる賢く、他人を欺くことができる者
軍事について
・君主への忠誠を破り、自己の温存を図ることに力を注ぎがちな傭兵はダメ!
『ローマ史論』(最近のマキャベリ思想理解で大事)
ローマ史について分析した本
この本の中で、マキャベリはローマの統治のあり方を絶賛
・共和国が一体化するといかに強いか!を説いた
国内:res publica を説く
・市民がそれぞれの立場と役割から積極的に政治し、名誉を重んじ、財産の維持を図る政治共同体
政治は手段
宗教は手段
共和国に関われば、自分に利益があると思えば、市民は政治に参加する
法の支配=権力者の権力を弱める
→マキャベリ:法の支配を弱め、支配者権力を強めた+ローマの考え方の導入
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