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自分で創り出したものたち

こんにちは。はなぶさりあむです。

わたしは、中学生の頃、美術部に所属していました。
姉が美術部に入っていてデザイン系の進路に進んだこともあり、わたしも影響されて入部しました。
あと、昔から体力皆無な子供だったので、「とりあえず校舎10周!」は到底無理だったため、文化部を選びました。

それまで、絵を描くことが好きだと思っていました。
小学校の市のポスターコンクールで賞をとったり、図工の先生から褒められたり、一応の自信があるつもりでした。

でも、美術部では、きちんとデッサンが描ける子、芸術系の高校に進むため描き続ける先輩を見て、なんだか筆が進まず、落書きばかりして駄弁るだけの部員と化しました。

もちろん、周囲と比べてしまったことも原因ですが、何よりも自分の絵が好きになれなかったのです。
自分で創り出したものだったけど、愛せなかった。目を背けたくなった。

私にとって、絵はそういう存在でした。

高校では、美術部には入らず、文芸部に入部しました。
絵は諦め、文章に方向性を変えてみました。

書くことは楽しかった。
そして、自分が書いたものが、嫌じゃなかった、むしろ好きになれた。

わたしにとって、とても大きな体験でした。

決して大きな賞をとったり、人に褒められたりしたわけではないけれど、自分自身が創り出したものを愛せたことで、初めて充実感を得ました。

大学でも文芸部に入部しましたが、だいたい酒を飲んで、麻雀して、駄弁る、まただらけた部員になりました。
(まあ、これはこれでいい思い出です)

代わりに、文学部にすすんだので、ゼミ発表やレポートをたくさん文章を書きました。
もちろんどれも大変で、苦しい思いもしたけれど、書くことは楽しかったし、書き進める何物にも変えがたい高揚感は、他では味わえませんでした。

文芸活動とは少し違い、書いたものに対して、教授やゼミ生からの質問、指摘があります。
それもわたしにとっては、新しい刺激でした。
自分で書いたものを誰かに読んでもらえる。
しかも、読んで考えてもらえる。
考え、意見してもらえる。
とても貴重で素晴らしい体験でした。

卒論を書き終え、大学を卒業すると、書くことから遠ざかりました。
毎日目まぐるしく、疲れ果て、書くことに力を割けなくなりました。

いろいろあって、寝込んだり、休んだりしているうちに、また元気が出てきて、こうやって少しずつ書くことを再開できました。

わたしは自分が書いた文章が、結構好きです。(ちょっと恥ずかしい)
自分で創り出したものたちを、今のところ愛しています。

絵を描いては諦め、手芸をやってみてはうまくいかず、仕事というフィールドでは自分を見失い、何もない自分ですが、書くことは好きです。
そして、書いたものも好きです。

それだけのことだけど、その「好き」がわたしを支える一つの柱になっているように思います。


ちなみに、サムネイルはこの前作った天津飯(黒酢あん)。
文章以外に、自分で作った料理は自分自身で認め、愛することができます。

料理、好き。

また明日ね。

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