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夫が見ている娘の表情
私が今使っている携帯電話には、3眼レンズが付いている。機能を使いこなせているとは言い切れないけれど、愛犬三郎や自然の景色を写真に撮って楽しんでいる。
家族みな、同じ型の携帯電話を使っていて、娘はSNSで見つけたお気に入りの画像をスクリーンショットしたり、街灯の明かりに照らされた夜の景色を撮影したりして、私よりも上手にカメラ機能を使いこなしている。
しかし、夫が携帯電話でなにかを撮影している姿を見たことはほぼない。3眼レンズ、いらないんじゃない?と私は思ってしまう。
そんな夫が先日、愛犬三郎を携帯のカメラで撮影していた。
私「○○ちゃん(夫)がカメラ使うなんて珍しいね。」
夫「なんかサブが可愛かったから撮りたくなった。」
娘「なら、これからは私たちのことも撮ってくれる?」
夫「撮るに決まっとるやろ、あったんまえや笑」
夫はそう言ったけれど、きっと夫は娘や私を携帯カメラで撮ることはないだろう。でもそんなことは全然かまわない。それよりも私は、滅多に写真を撮らない夫が、どんな写真を撮ったのかが気になった。
携帯から携帯に写真を送るのに戸惑っていた夫に、送り方を教えて、夫が撮った三郎の写真を私の携帯に送ってもらった。夫が撮った写真には、私が撮ったことのないアングルで、夫目線の三郎が映っていた。
![IMG-2326コピ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70564186/picture_pc_41e1cfc88955c2cbf881d82252924bfd.jpg?width=800)
*
昨日のお昼ごはんは、先日テレビで放送されていた「もつ煮込みうどん」を家族で食べに行ってきた。
もつが大好きな夫と娘。グツグツと煮立ったお鍋の中のもつを見て「ウワ~♡」と歓声を上げる娘。ハフハフ言いながらもつを口に運び、
「美味しいね!」
と正面に座る夫に娘が伝えると、
「俺、☆☆(娘)が美味しいものを食べた時の顔が好きなんだよ。この時だけいつもと違う笑顔なんだよ。ドラミちゃんみたいな笑顔するよな。」
と言うのだ。
ドラミちゃん?ドラミちゃんの笑顔ってどんなん?
夫に聞いてみると、娘が笑ったとき、娘の頬にネコの3本髭のようなシワが入るそうで。それが美味しいものを食べたときだけに見られる娘の笑顔で、それがまた可愛らしく好きだという。
そのことを夫から初めて聞き、私もドラミちゃんのような娘の笑顔を見たくて、もつ煮込みうどんを食べる娘を見つめていたけれど、娘は私の視線を意識してしまい、その表情を見せてくれなかった。
夕食のときは、娘がドラミちゃんのような笑顔を意識しないよう、私は知らん顔をしながらチラチラと娘の顔をみていた。娘が大好きな白身のお刺身を口にした時。
「ん~、美味しい!」
と言った。娘の表情を見ると、幸せそうで嬉しそうな可愛らしい笑顔を見せてくれた。
確かにこの表情は可愛い!
今まで私は娘のこの表情を意識したことはなかったけれど、娘と向かい合って食事をしている夫は、娘のこの笑顔を見て、娘を可愛らしいと思っていたことを初めて知った。
夫より私の方が娘と一緒に過ごす時間は長いので、私の方が娘のことを知っているという自負があったけれど、夫は娘と過ごす短い時間の中で、娘のことをよく見ていて、夫なりに愛情を注いでいるんだな、と思った。
私の方が娘のことをよく知っているかと思いきや、夫は違う角度から娘をよく見ていて、夫から娘のことを教わることもあり、「見ていないようで、☆☆(娘)のことをちゃんと見ているんだね。やるね、パパ。」と思った。
娘がパパのことを毛嫌いしない理由も、こういうところにあるのかもしれない。
ちなみに、ドラミちゃんの画像を見てみたら、3本髭なんてなかった。髭があるのはドラえもんだった。でもドラミちゃんの可愛らしさと娘のあの笑顔を重ねてみていたんだろうなと思うと、夫の言うことにも納得した。
ヘッダーは娘がクレヨンで描いてくれたドラミちゃんのイラストです♪
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