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才能か、デメリットか。HSPの気質

HSPを自覚している人も、自覚がない場合でも、刺激に弱い、いろんなことが気になるというその気質がデメリットに思えてしまって、落ち込むことが多い、ということは珍しくありません。

なぜなら、HSP気質の人は圧倒的に少数派であるため、「みんなはそうじゃないみたいだ、自分はおかしい?」と感じてしまいやすいからということもあると思います。

(圧倒的に少数派・・・5人に1人と言われているHSPですが、周囲に気遣う人が多いここ日本においてすら、その人数は減ってきているのではないかと私は感じています)

HSPの人なら誰しも言われたことがあるでしょう?こんなセリフ。

「気にしすぎだよ!」
「そんなことまで考えてたら何もできないよ?」
「誰もそんなことまで気にしてないって!」
「細かいね~!」

このようなことをちょくちょく言われる、しかも自分が思い悩んだり、考え込んだりしている時に特に多く言われるのだとしたら、ただでさえ繊細なHSPの人なら、相手に対して

「なんで分かってくれないの!」
「そっちが無神経なだけじゃん!」

と反論の気持ちを持つより先に、

「そっか、やっぱり私はおかしいんだ。気にしすぎなんだ。誰も気にも留めないこんなことまで気にするなんて、ダメなやつなんだ・・・」

と感じてそれ以上何も言えなくなり、ますます落ち込んだり心を閉ざしてしまう、なんてことも少なくなかったのではないでしょうか?


そんなことから、「HSPは才能でもあるんだよ」と本に書いてあったりしても、「いや、もういいよ・・・自分でもこんな性格、嫌だし。直せるなら直したいよ」と「欠点」と捉えてしまっている人も多いと思います。

私もそうでした。

でも、今は思います。
これはやっぱり才能なんだって。
本当にいろんなことを1人で気にすることになって、果てしなくめんどくさいんだけどね。

人間以外の動物にもHSP気質はあって、生物が生き延びるために必要な気質だった、という話を聞いたことがある人もいると思います。

それってやっぱり、あると思うんです。


におい、音、食感・味覚、触覚。

そう、五感。

これらが研ぎ澄まされているHSPの人や動物。
5体に1体でもこういった気質を持つ者がいることで、いち早く危険や異変を察知して、周囲に知らせて避難したり準備したりすることができるわけですから。

やはり生命進化や子孫繁栄に大いに役立っているはずです。

確かに日常生活では、周囲から伝わる騒音や煙、異臭などが特に気になり、イライラしたり病んでしまうこともあるわけですが・・・
いざという時にはなくてはならない存在なんです。

HSPの人たちは五感が冴えまくっているから、それ以外の人たちに

「なんか変なにおいしない?」とか「これってこんなところにあったっけ?もしかして泥棒が入った?」なんて言っても、

「ええ~、何もにおわないよ!」「まさか!第一置き場所なんて覚えてない」と言われて終わり、モヤモヤしたりしますよね。

「これがにおわないの?鼻が悪いのかな?」と思ったり、ちょっとした皮膚への刺激も「全く感じない」と言う人に対して「なんて鈍感なんだろう」と思ったりしませんでしたか?

でもね、他の人には本当に分からないみたいなんです。
だから、手遅れになってからやっと気付いたりする。


これって、何も五感に限ったことではないみたいで。

HSPの診断テストに「他の人が困っているとき、どうしたら良いかがすぐに分かる」という項目を見かけたことはありませんか?
そしてやっぱり「YES」と答えているHSPさんが多いと思うのですが。

ある時、車のCDチェンジャーにCDが詰まってしまって、その時私はすぐに

「エンジンをかけ直すか、違うCDを途中まで差し込んでみる」と提案したのですが、一緒に車にいた運転手は「え?なんで?仕組みが分からない。調べてみてよ」と。

検索しても、だいたい同じようなことが出てきて・・・
このように、HSPであるあなたも、なぜだか調べなくても、初めてのことでも直感で解決方法が分かることがよくあるのではないですか?

「なんで分かったの?」と不思議がられてましたけど、

「なんで分かったの?」と言えば、「なんか機嫌悪いね?どうしたの?」と人に問いかけた時に「なんで分かったの?」と言われることもよくありますね。

なんか、その人が気付かないうちに態度に出ていたというよりも、「気」で分かるというか・・・
だからきっと、誰かの何気ない嘘や、恋人やパートナーの浮気にもなんとなく「あれ?」と気付いてしまったりしませんか?

HSPの直感から、「違和感」を感じたとき、理性がそれを頭から抑え込まずに「おかしいぞ」って警告してくれる、その心の声に耳を傾けることができるのもHSPの特徴だと思うんです。

だから当初は「あの人、なんか変かも。気を付けたほうがいいかも」と言ったりしても、「人をむやみに疑うもんじゃない!」とか言われて、でも結局後になって「やっぱり警戒して正解だった」ってこともHSPさんにはあるあるみたいです。

これって、才能でしょ?
自信を持って良いんですよ!

今までは、「細かいことまで気にする小さいヤツ」なんて自分のことを思っていたかもしれないけれど、そんなことなぁ~い!!!

これからは、その直感や感性にフタをしないで聞いてあげてみてください。
きっと自分自身だけではなく、周りの人の役に立つこともあるはずです。

そして「あ、あのときの直感にしたがってて良かった」と思うことが増えていくと、自分がHSPであることを「欠点」と思う場面よりも、「才能なんだな」と誇らしく思える場面が増えていくと思いますよ♪

それが自己肯定感を上げることにも繋がっていき、今まで感じていた生き辛さが、少しずつでも軽くなっていけば良いですよね(^^)

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