はなむら

詩と小説がすきです クリエイティブ・ライティングを勉強する大学にいます 心の中にユダと…

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詩と小説がすきです クリエイティブ・ライティングを勉強する大学にいます 心の中にユダと谷崎潤一郎とハム太郎が住んでいます ユダのスペシャリストになるのが夢です Twitter @Bthvn_freeeeeze

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はじめましての記事

周りがnoteとかブログしてるの羨ましくてはじめました。 初心者なので色々試しながら三日坊主にならない程度に続けていきたいです。 なんか堅苦しいこと苦手なので最近の話でもしようかなぁと思います。人に読まれることを意識した文章書くの苦手だし久々なのでとても読みにくいかと思いますが大目に見てくださるとありがたいです。 最近はずっと、イェルサレムに行きたくてたまらないです。この夏に聖書を読んで、ユダの福音書を読んでから、ずっと心の中にユダがいついてしまっています。やばいやつだと

    • 所感

      田舎に帰ってきた。玄関に染み付いた牛舎の匂い。 空港から家まで、何にもなくて時折笑ってしまった。ここにはなんにもないがある。 私はここで暮らしたことは無い。転勤族の父に付き合い、寮に入る高校生まで北海道内を点々とするのが当たり前で、ここには住所しか置いたことがない。それでも私の家だった。住む場所にこだわりを持てない私にとって、そこに誰がいるかが大事だった。 元々は酪農業を営んでいた祖父が住んでいた家に両親は暮らしている。幼い時に何度か訪れただけの家を私は図々しくも実家と

      • ボーダーコリー

        人に言うことを聞かせる声、というのは存在する。人の上に立つもの、人よりも優れているもの。羊の群れを追い立てるもの、あるいは牧羊犬に指示を出す口笛。 私の家族はみんなそれを出せた。服従させる声、見透かす声、威圧する声。怒鳴ることなく、人を制圧することに長けていた。家族の中で私だけがそれを持たないまま生まれてきた。 今、生まれてはじめて親との縁を考えなくてはならない窮地に立たされている。幸せなことに私はこの年になるまで親の絶対性を疑うことなく生きてきた。 反抗の意思がないわ

        • カタルシスと衝動

          時々、自分から立ちのぼる他人のにおいがひどく鼻につく。私が侵食されているような気がする。処女だった頃に戻りたくなる。誰としたかではなくて、何をしたかが大事だった。 私はいつも被害者で、犠牲者だった。そうあれかしと望まれた。何もできないこと、教室の隅で微笑んでいること、嫌なことをされても反抗しないこと、黙って消費されること。押し付けられてその形になった私にとって、弱者であることが正しい。そう学校で習った。どれだけ惨めでも、正しいことが一番なのだと道徳の教科書に書いてあった。私

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        はじめましての記事

          獣になる才能

          ニーチェはすごいなぁ、と常々思う。あの人はキリスト教圏に生まれ、敬虔な信徒の子として生まれ、敬虔な信徒のまま神を解剖し、己を解剖し、死んでいった。最後は発狂しながら死んでいった。彼は獣になったのだ。獣になり、自然に還っていった。その才能があった。 ニーチェはマゾヒズムの気がある(なんの文献でそんなようなことが書かれていたのか忘れたけど、何となくわかってしまう)けれど、それは人間を辞める才能があるということ。彼は獣になれたのだ。 爪切りから風呂からご飯を食べること、排泄まで

          獣になる才能

          思考整理

          私はひとりではない。決して孤独ではないとかそういうおべんちゃらが言いたいのではなく、私の中に誰かいるという感覚がある、ということ。これは離人症というらしい。人格障害とは違って記憶の連続性はあるし自己の認識が曖昧になるのではない。私の場合は一人称がバラバラで(俺、私、僕)、ストレスがひどくなると頭の中で何人もごちゃごちゃ喚いているように思考がめちゃくちゃになるし、自分が自分じゃないような気持ちになる。完全に手放すのではないけど、風船から伸びる細い糸を必死に掴んでいるような。詩を

          卒業制作終わったぞ~~~~~~~~~!

          とても久しぶりに投稿します。卒業制作が終わりました。喜び! もともとは卒業論文の予定でした。前回まででもしつこく書いていますが、同い年の同性へ恋慕、思慕、嫉妬、憎悪、信仰心を抱いていた私が太宰治の『駆込み訴え』と『ユダの福音書』と出会ってしまい、信仰対象である人間がどんな気持ちで私やユダに優しくしていたのかを論理的に説明つけたくて論考を書くため色々勉強していました。まあ結果は「原典である聖書の中にイエスの人間性というものが皆無なので無理」だったのですが……。ニーチェ先生も同

          卒業制作終わったぞ~~~~~~~~~!

          僕らはみんな神の子なのかもしれない

          イズムが濃い話をするよ~。いつもか~。 最近恋人ができた。といってもあまり恋人であるという感覚は無い。私はデミセクシャル(他者に対して基本的に性的欲求を抱くことはありませんが、強い愛情や深い友情を持った相手に対してなど、ごく一部の場合に性的な欲求を抱くこともあるセクシュアリティ。「半性愛」とも呼ばれている。出典:https://jobrainbow.jp/magazine/demiromantic )なので、仲のいいセックスもする友人みたいな感覚だ。セックスフレンドと何が違

          僕らはみんな神の子なのかもしれない

          塵カスノミダニ

          本当に読んで得することはないけど、このまま言語化しないで誰にも見てもらわずに抱えるには重たすぎるのでここに吐き出す。 「人を見る目がない」と思っている。自分のこと。人間関係ってまあ人類共通で失敗がつきものではあるものの、本当に見る目がないなぁ、と思う瞬間がある。友人関係は良好で、本当に良い友人に恵まれていると思っているのだけど、恋人になるとてんでだめ。行きずりの人にも何度か情緒をぐちゃぐちゃにされた。知らない人に声をかけられてついて行っちゃダメなんじゃなくて、もう知らない人

          塵カスノミダニ

          日記以下

          久々にお酒を沢山飲んだ。と言っても私はアルコールへの耐性が極端にないので人からしてみれば普通くらい。 酔うと笑い上戸になるか電源が落ちたみたいに眠たくなるかだけど、それを超えてお酒を飲むと「自分はなぜ生きているのか?」「人類はどうして他人を傷つけてまで前に進もうとするのか?」みたいなことを考え始める。今まさにそれでとてつもなく苦しくて吐き出したくてnoteを書いてる。電車内で突然なった。どうして.......。 この間失恋した。10年間ずっと好きだった人がいて、すぐ死ぬこ

          日記以下

          日記

          noteのパスワードすら忘れていたのに笑った。毎日暇だからひとりで連詩を作って遊んでは、好き勝手書き散らして酒を飲んで寝てる。親の金で高等遊民気分。最低。 流行病がヒタヒタとすぐそこまで来てる気配はしてるけど特に何にもしてない。マスクと手洗いはしてるけどもともと友達も少ないし出かけるイベントは軒並み中止だから嫌でもStayHomeしてる。古代から伝わりし日本人らしい引きこもり気質なので特に困ることも無い。呑気に受験勉強してる。幸せですね。日々の暮らしを送ることにすら、罪悪感

          手紙は文学になり得るのか

          最近ずっと考えていることがあって、まあタイトル通り。手紙は文学になり得るのか? その昔日記は人気の文学だった。その昔と言っても更級日記とかその時代ですけれども。でもその後も日記体小説が生まれたり。初めて日記文学なるものを知った時は日記も文学なのか、と関心した。 私は大学の卒論でイエスとユダが愛し合っていた、少なくとも教会が言うような、ユダがイエスを嫌っていて、ユダだけイエスに救済されない、なんてことは無い、と証明しようとしたけれど失敗に終わった。全ては聖書を読む人間の反

          手紙は文学になり得るのか

          虹よりもっと細かいグラデ

          世はまさに就活時代。(3年生なので)3年生ですと言うと、だいたい進路と卒論を聞かれる。進学だと答えれば、まだ勉強するの? と驚かれる。私もできれば就職したかったがら今のところやりたいことが研究くらいしか思いつかなくて、泣きながら親に頼み込んで進学に決めた。どうしても自分のやりたいことを無視できなかった。周りのみんなも本音ではもちろん就活なんかしたくないし働きたくもない。けれど、そういうものだという意識、そして自立したい、もう勉強らしい勉強はうんざりだと言って頑張っている。私か

          虹よりもっと細かいグラデ

          墓場の枕、こだわりたいよね

          めっちゃライトに死にてぇ~と思うこと、みんなあるものだとして生きている。もうだめだ、どこにも行けないもう死ぬしかないんだ・・・というよりかは、なんかよくわかんないけど死にたいな、いやでも今日天気悪いしやめとこか・・・みたいな。 死ぬのが一度きりなんてケチンボだなと思う。今時その手のサービス、初回お試しとか、割引キャンペーンやんないと流行んないぜ? あとインフルエンサーに金払ってレポ漫画書かせないと。もっとライトに生きたり死んだり出来たらいいのにな~。でもそれだと死という概念

          墓場の枕、こだわりたいよね

          肉が救え

          宗教の話をします。なにか特定の宗教を信じてたり、思い入れのある人は回れ右してください。 私は無宗教の家に生まれたけど、神様を信じている。キリスト教ではあるけど、創造神ヤーウェではなく、キリスト教の異端派、グノーシス神話に出てくる、ヤーウェよりもさらに上位の存在である至高神を信じている。こんな理不尽な世界を作った神様を、私は手放しに讃えられない。 私は大学の卒業論文で「ブロマンスとして読む『 新約聖書』と『 ユダの福音書』」というテーマを打ち立てた。打ち立てようとしてた。大

          肉が救え

          思い出になるな

          記憶はいつか、思い出に変わる。都合のいいように編集と改ざんがされて、私にとって心地のいいものになる。嫌だ。いつまでも生々しいまま、私の中に居座って欲しい。人間が忘れていくことを良とした生き物である以上、それは不可能だ。 思い出すという行為が嫌いだ。もう過去の人であると区切りをいつまでもつけたくない。まるで、死んだ人の骨壷を納骨しないで、一緒に暮らすみたいな、そんな日々の中に生きていたい。甘ったるいどろどろとした液体で窒息していくようで、素敵だ。 毎日、好きだった人のことを

          思い出になるな