洗骨
洗骨───。
今はほとんど見なくなったその風習だが、沖縄諸島の西に位置する粟国島などには残っているとされる。粟国島の西側に位置する「あの世」に風葬された死者は、肉がなくなり、骨だけになった頃に、縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらうことで、晴れて「この世」と別れを告げることになる。(http://senkotsu-movie.com/)
映画「洗骨」をみた。亡くなったお母さんが納棺におさまる冒頭。まるで、隠れんぼで電信柱の影にしゃがみこむように、箱のおさまるお母さん。そのシーンをみてドキッとした。座ってこっちをみている。
燃やさないから、土に葬る(ほうむる)土葬だから、墓の中で、ずっと隠れんぼをしているのか。墓の中ではどっちを向いて座っていたのかな。きっとこちらを向いて座っていただろう。旦那や子供がきになるはずだから。
柱の影から出てくるように4年後、出てくる。
お母さん。姿は変われど、お母さん。
母より生まれ
母に見守られ
母と共に生きる
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