８話

マショはニコッと笑い、彼に言った。

「ごめん、付き合えない」

はい？

・・・

それから、２人は一緒に帰ることはなかった。

マショさんにフラれた理由が分からない・・・
でも彼は、ひとつ、気がついた。

自分がこれまでに、軽い気持ちで付き合って来た女の子たちは、こんな風に傷ついていたんだろうな・・・

俺はセンパイを乗り超えないと先へは進めない！
やっぱ、センパイにコクろう！

その日は台風の前で、風が強く吹いている。

彼は再びセンパイのもとへ・・・

よお、筋肉が素敵なセンパイ。

「よお、一言うるせえ後輩」

センパイに、この前、言えなかったことがあってさ・・・

「あっ！ねぇねぇ、マショにフラれたんだって？マショのことが好きだったんだねー！へぇ〜！」