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ヘルシー花二郎開店 後編
前編はこちら
夫から「家で二郎が食べたい」と言い放たれた私は、
食材を調達しに行った。
もやし、キャベツ、にんにく、太い中華麺、豚骨醤油ラーメンのタレ、
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52376310/picture_pc_4ab18c189b93484b149dc6ae39e8adc4.jpg?width=800)
そして忘れてはならない【豚】
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52376367/picture_pc_097e2fa1204266db0d53ef6471f3989f.jpg?width=800)
本当の二郎では、ここで背油が登場するのだが、
夫が油のトッピングはいらないと言うので、省略している。
二郎に油は必須やろが!
と荒ぶるジロリアンの皆さんの声が聞こえてきそうだが、
(ラーメン二郎愛好家の皆さんを世間ではジロリアンと呼ぶらしい)
食べるのはあくまでも夫である。
ここは、夫の希望に沿って、調理をすすめたい。
どうしても油のトッピングがほしい場合は、
なかなかスーパーで背脂は調達できないので、
豚ロースではなく、油多めの豚バラの塊を用意し、
煮込んで、柔らかくなった脂身を、油代わりにしてもいいかもしれない。
もっと簡易的にしたければ、バラ肉の薄切りを長めに湯通しして、
使うのもありだと思う。
今回は、豚ロースの塊を使用。
はじめに豚をたっぷりの湯で茹でながら、
キャベツやにんにくを切ったりするのだが、
ここで出たキャベツやにんにくの芯などを、ポンポン鍋に投入しつつ、
竹串が難なく通るくらいまで柔らかく茹であげたら、
好みの大きさに切り、ポリ袋に入れ、醤油を少々を投入し、
少し漬けておく。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52376662/picture_pc_acd3d740ef2d74d5eac70d3a39a2a87d.jpg?width=800)
たまにポリ袋で浅漬けなどをする時、下から汁が漏れてくる事があるが、
写真のように、下をこよりにして結んでから使うと汁漏れしない。
大体味が回ればいいので、10分もあれば味が入ると思う。
あっ!あと、豚の茹で汁はスープで使うので
絶対に捨てないで下さい!
後は大鍋に湯を沸かし、大量のもやしとキャベツを入れ、
もやしに火が入る直前くらいで、ザルや網などで野菜を
ボウルなどに引き上げ、冷めないように蓋をし、
野菜を茹でた残りの湯で、麺を茹でる。
豚の茹で汁を沸かして、器に豚骨醤油味のタレを
1.5人前程度入れるのだが、この際、タレを袋ごと湯で温めておくと
油が溶けるので、二人前作る時に、一個のタレを半分に分けやすい。
そこに豚の茹で汁をタレの袋に表記してある1人前分を入れる。
味を濃い目にするのは、大量の野菜を
スープに絡ませて食べるうちに味が薄まってしまうからだ。
でもこれも好みなので、最初濃い目に作って、
後からポットの湯などで味を調節しながら食べてもいいと思う。
スープで満たされた器に、
茹でた麺、野菜、豚、にんにくを載せたら、
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52390319/picture_pc_41ddd4c2b453d6328f38b243a6ccfea7.jpg?width=800)
出来ました。
横のほうれん草は、何となく置いてみた。
ちなみに、野菜は写真の量では絶対に足りないので、
食べながら、加えられるように、脇にスタンバイさせておくといい。
残ったら翌日野菜炒めに回すくらいの気持ちで、
野菜とにんにくは大量に用意しておくのがおすすめ。
熱々のうちに、夫の目の前に「へい、おまち」と丼を置いた。
「うわぁ。二郎だ二郎だ!いただきま~す」
天地返し~♪ などと言いながら、
夫が箸とレンゲで麺を掘り返している。
もわっと、にんにくの匂いのする湯気が立ち上ってきた。
野菜と一緒に夫が麺を啜り込む。
「あぁ、二郎だっ!二郎っぽいよ」
ちなみに夫も私も、お店で二郎を食べたことはない。
一度だけ、コンビニ二郎を食べただけだ。
本物の味を知らないので、お店の味には遠く及ばないかもしれないが、
何とか、コンビニ二郎に近い食べ物は作れたようである。
私からすれば、夫が喜べばそれでいいのだ。
「これは、花 丸恵が作ったから、花二郎だね!
本物ほどギトギトしてないけど、味は似ているよ。
ヘルシー花二郎だね。とっとこ花二郎だね!」
夫がハム太郎みたいな顔をして何か言っている。
ちなみに花 丸恵はペンネームだが、夫が本当にそう言ったので
そのままタイトルにも「花二郎」を採用した。
とにもかくにも、ご満足頂けたようで何よりである。
スープは残しながら食べたものの、食後、塩分が気になったので、
濃いめの野菜ジュースや麦茶を二人で飲んだ。
その後、花二郎は二ヶ月に一度くらいのペースで開店している。
そのせいか、夫は未だに本物の二郎を食べていない。
夫の必殺技、ハム太郎ビーム。
ヘルシー花二郎開店 前編↓
お読み頂き、本当に有難うございました!