不思議なつながり
つい数年前に東京の人に指摘されるまで、「だから」の使い方が東北人のそれであることに気づかなかった。
私が育ったところでは、「だから」を、今で言うところの「それな!」とか「激しく同意」的なニュアンスで使う。
ー〇〇さんちの子ども、もう小学生だって。早いねぇ。
ーだから!
・・・みたいな。厳密に言えば、なまっているので、んだがら!てな感じである。
because の意味でも使っているから、かなりの頻度で「だから」を使っている気がする。
九州の方でも同じような使い方をするところがあるらしい。
そういえば、私の育ったところでは、語尾に「ばい」がつく。
「〜だばい?」 は、「〜だよね?」の意である。
福岡弁とニュアンスが同じかわからないが、一説には明治維新後、久留米からやってきた開拓団の影響とも聞く。
人は思いがけないところでつながっているのかもしれない。
若い頃、フィンランド人の友だちが、私のフィンランド語の発音がまるでネイティブのように自然だ! と褒めてくれたことがある。
フィンランド語と日本語は似ているところがあると聞くし、多分、日本人には発音しやすいのじゃないだろうか。
言葉に限らず、他のヨーロッパの国の人と比べても、フィンランド人とは馴染みやすい気がした。
だからその時、日本人とフィンランド人は、はるか昔に言語が確立する過程で、つながりがあったのかもなんて考えた。
日本人ほど、フィンランド生まれのムーミンを愛している国民もいないし。
ところで、ムーミンの友人であり、誰よりも愛されている旅人といえばスナフキンだけれど、友人から彼のフィンランド名を聞いたとき、
びっくりした。
ヌースカムイックネン。
誰!?