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【大人のひとり暮らし】子宮筋腫、子宮内膜症で子宮全摘出をして、その後。③

来てくださって、ありがとうございます。
牧ハナコです。

手術を決めるまではいろいろと悩んだけれど、
決めてしまえば、生来のさっぱりした性格によって、
うーん早く手術日が来てほしい。
自宅療養期間(約一か月)、家でなにしよ?わくわく。
くらいの現金さで。

入院日までに、レルミナというお薬を数か月服用し、
子宮を小さくして、内視鏡手術をするとのこと。
子宮は膣から出す。経産婦ではないので、産道が広くなく、なるべく子宮を小さくしておく必要があるのだそう。

「この薬の副作用として、更年期症状が出ます」と言われていたけれど、本当にそう。
汗が、急に出る。かーっと熱くなってほてって、あつうーーとうちわをパタパタしはじめる、という。
なるほど、ホットフラッシュってこういうことかーとよくわかった。

いざ入院し、麻酔を打たれて、
はっと目が覚めるとすごい寒気。寒くて寒くて、歯をがちがち言わせながら、手術中待っていてくれた母に「ありがとう」と伝え、また眠る。

後から聞くと、「熱で寒気が出てたんだろうけど、見てて気の毒になるくらい寒そうだった」と母。

そこから2,3日は、ぽっかりあいた子宮の空間を、まわりの臓器たちが動くのがわかった。
寝返りを打つたびに、内臓がぞろお…と動くのがわかる。
「位置が定まれば、なくなりますよ」と医師。

術後の熱と痛みでぼんやりして、
たくさん持っていってた本を読む気にもなれず、
ただただ病室の白い壁を、ぼーっと眺める数日だった。

退院して、なぜか右足がすごく冷える…という症状が出たけれど、
気持ちはとても元気で、ああ終わった、さあ人生第2章!くらいの感じだった。
冷静になって考えてみたら、結婚したくないし子どもを持ちたいとも思ってないんだから、当然の結論だよなあ、と。
さっぱりして合理的な私。

その後、ねこを飼い始めて、
パートナーとも価値観の相違(主に結婚観)でお別れをし、
今に至る。

ねこがいて、母性というか、なんだかそれに類するもの…が出てきたせいなのか、子宮を取ったからなのか、年齢的なものなのか、わからないんだけれど、性に対する興味がすんごく、なくなった。
パートナーは会うたびに、いっしょに寝ることを楽しみにしていたけれど、私は(術前は私も大いに、そうだった)だんだんと面倒になってきて、夜が来るのが楽しみでもなんでもない、というか…。

ネットで調べると、子宮全摘出と性欲は関係ない、とあった(女性ホルモンは卵巣から出るもので、子宮はあくまで空間であるから)。

パートナーに対して少しずつ、「?」と思い始め、このままいっしょにいるのは、違うかなあ…という気持ちが芽生えてきたから、というのが大きいとは思うのだけれど。

きっと、この先、新たに好きな人ができたとしたら、
また「いっしょに寝たい、触れたい」という気持ちも出てくるのではないだろうか。
まあ、出てこなくてもいいんだけど(相手が同じ気持ちなら)。


手術して、本当によかった。
毎月の痛みもないし、生理用品を買う煩わしさもないし、性欲がないのは…不幸だと思う人もいるかもしれないけれど。
お酒といっしょかも?お酒好きな人は、飲めない人に対して、人生損してるよーなんて余計な一言をよく言っているけれど、当の本人は、困ることも特にないし、安上がりだし、まあこれはこれでいいよ。飲み会の時はちょっとつまんない気もするけどね。みたいな、感じ。


これから手術をする方や、子宮筋腫で悩んでいる方の、ちょっとでも参考になれば。

読んでくださって、ありがとうございました。

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