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プリン・ア・ラ・モードに会いにゆく〜No.45「洋菓子・喫茶ボンガトウ」〜

2022年3月23日訪問

昨年12月に病気になり、しばらく強い薬を飲まなくてはならない状況に陥っていた。よりにもよって、感染再拡大真っ只中に免疫機能が低下する病気。仕事も休まねばならず、復帰してからも家と職場と日々の買い出し以外は家にひきこもっていた。

お酒も飲めない、気晴らしに出かけることもできない。家でできることをしようにも、相方は毎日家でリモートワーク。高校生の息子もオンライン授業で在宅。この4ヶ月は本当にしんどかった。
とにかく「元気になったらどこへ行こうか」ばかりをひたすら、それこそ念仏を唱えるがごとく考えてリストまで作って過ごしていた。

服薬期間を終え、3回目のワクチン接種を終え。やっと街に出てみればもう3月も終わろうとしている。

今回訪れたのは駒込の商店街にある洋菓子屋さん兼喫茶店。

この看板が目印。

入って正面にケーキのケースが並び、右奥が喫茶室になっている。

オレンジ色のランプシェードと壁のタイルがかわいい明るい店内。席に着いた瞬間から、期待値メーターが振り切れてしまう。

4ヶ月ぶりの…!
待ちに待ったプリン・ア・ラ・モード!!!
でも、こちらのお店での名前はプリンローヤル。

食べる前から思ってしまう。絶対に美味しいに違いない。だって、この丁寧な盛り付けの美しさといったら!

プリンを一口食べて、思わず目頭が熱くなる。体調が良くなって初めてのお店がここで、本当に良かった。ザ・洋菓子屋さんのプリンだ。卵と砂糖と牛乳の、シンプルだけど豊かな美味しさ。
バニラアイスもバニラビーンズのつぶつぶがしっかり入っていて、美味しいーーーー!と、小躍りして叫びたくなるのをかろうじて堪えた。
泣いたり叫んだり、心の中だけとはいえ、もう完全に情緒不安定おばさんである。

この日私はランチタイムの少し前に行ったので最初は空いていたのだが、しばらくすると常連であろう駒込マダムがどんどん入ってらしてあっという間に満席になってしまった。ということは、ナポリタンやサンドイッチもさぞ美味しいに違いない。ぜひまた食べに行ってみたい。

名残惜しくてお土産を買って帰った。

プリンとジンジャークッキー。

小さいマドレーヌ、ボン・フルール。

裏に書いてあった「固くなった時の食べ方」が、しみじみと良い。

美味しいものを食べた後、美味しいものをお土産に買って帰ることができる。なんと幸せなことだろう。こういう時のお土産を抱く胸は、いつもほんのりと温かい火が灯る。

プリンローヤルのお値段は750円(税抜き・訪問時)

★洋菓子・喫茶ボンガトウ
東京都北区中里2丁目2−4 押野荘
最寄り駅:JR駒込駅


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