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第77話 転職

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穏やかなバイト生活の中で、1つ疲れが溜まっていました。
バイト先が病院から遠い事です。
あと食事会の心の負担もですね。

どんなに穏やかな時間を過ごしていても、いつも心のどこかに疲れが溜まっていました。
それで辞める事にしたんです。大切にしてくれて有り難く思っていましたが、バイト後に透析へ行く距離をどうにかしたくなりました。

辞める3ヶ月前に辞める事を伝え、クッキーを先輩に渡し退職しました。
自分を楽にしてあげないと耐えられなくなっていました。日々の笑顔の下で自分がクタクタになって、座りこんでいるのが見えていたんです。

これ以上、その自分を無視していたら突然に泣きだしたことでしょう。それくらい蓄積されていました。(なーんだ!社会人の方が楽かも)なんて甘い見通しでした。

タチアオイ
やっと青空の下で撮れました。

社会は重い障害を抱えた者には、負担が大きいのです。
目が見えて、手も足も自由に動いて、耳も聞こえるのにね。随分と贅沢な悩みかも知れません。
でも、心を大切にしないと何もかも捨てる事になる。。

それだけは絶句にしちゃいけない。親より先に死んじゃいけない。
愛知県心身障害者コロニーの小児外科で、廊下で不安で泣く押し潰されそうな親達を見てきたんですから。

転職してみよう。次は病院の近くへ。
父に専門学校時代に買ってもらったスーツを着て、転職活動です。
ハローワークの障害者雇用専門のカウンターへ。
ズラズラと見たことの無い用紙を見ました。

住所や職種はもちろんの事、お給料や通勤費、休日はどれだけか、様々とA4用紙に両面にわたり記載されていました。
透析の為に途中退社をしなければいけないことも含め、病院から近くの人材派遣会社にしました。

面接に行きました。人事の人らしき人と面接です。緊張してソファの隅に座って待ちました。面接は淡々と済みました。どうやら一次面接を通過したようです。

二次面接は社長さんも同席されました。
マニュアル車に乗っている事が話題になり、面接で笑顔が出ました。気に入られたようです。
でもその時、経理事務ではなく営業事務をすることになるなんで、思いもしなかったんです。

なんて無知で情けない選択をしたことでしょう!完全に自分のミスでした。当然のように経理事務へ行けると思っていたんです。
しかも一日中パソコンと向き合い、動けるのはトイレとお昼のお弁当とお茶の支度のみでした。

尿が出ない為、酷い足の浮腫との闘いが始まりでした。信号機が点滅していても、足がパンパンに浮腫んでて、パンプスから出た足は蒲鉾みたいです!痛くて走れません。




後悔したね。
でもちゃんとやろうと通って偉かったね。

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