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第7話 惨めな身体測定

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小学校1年生になりました!

そこで、私の心に大きな出来事がありました。

私の体にはストーマがありました。
おへその両横から、人工的に尿が出る仕組みになっていたんです。
腎臓は誰でも2つなので、ストーマは左右に2つありました。

その体で、皆での身体測定です。

皆で列に並んで、保健室に入りました。
服を皆で脱ぐ時です!
私に待ったがかかりました。
私だけ後で測定すると言われました。

その時に私は「あー、私は皆と違うんだ。」と理解したんです。

不可解な惨めさ、理不尽さを感じたと思います。

私は別に皆と一緒に身体測定してもかまわなかったのですが。。人と違うということは、びっくりさせてはいけないんだ。。と理解したんです。

家では、このストーマのある体が普通だったので。人に不快感を与えるとは、思ってなかったんです。


なばなの里にて。
昔から花に癒されてきた私です。

皆は身体測定を終えて、教室に帰っていきました。
私はやっと服を脱ぐ指示をうけ、脱いで身体測定を受けました。
何とも惨めでした。

今思えば初めから、華ちゃんはこういう病気で、こういう体だからと説明して欲しかったです。
当たり前じゃないけど、私にとっては、この体が当たり前なのです。

受け入れて欲しかった。
受け止めて欲しかった。

その後も、地元の小学校・中学校で、私の病気について他の生徒に説明はありませんでした。

友達は出来ましたが、病気の事を話しても友人は健康ですから「大変だね。」と言われるだけで、深く理解できるわけもなく、私もちゃんと説明ができるわけもなく。

4年生くらいまで『帰りたい』と思っていました。家にではありません。
生まれる前の世界に、帰りたいと思っていました。


孤独感とも闘いが始まったのです。



大切に生きること
体の声をきくこと
心の声をきくこと
私にとっては、ずっと一緒に自分の体と生きていく為に、小さな頃から当たり前にやってきたことなのですが。。

それがあればこそ、今まで生きてこれたのに、心の傷にも気づいてしまいました。


大丈夫、乗り越えられないことは起きないよ。
自分を愛すことを、あきらめないでいてくれて、本当にありがとう。

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