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50歳過ぎたら果物はひかえめにしよう

◆感染症との闘い

人類の歴史は、「感染症との闘い」でした。
現代こそ死亡の原因は、がん、心筋梗塞、脳卒中が上位を占めていますが、その昔、圧倒的多くの人が感染症で命を落としていました。

感染症とは、細菌、ウイルス、カビ、寄生虫による病気のことです。
現在でも、発展途上国では、病気と言えば細菌、ウイルス、カビ、寄生虫がダントツでしょう。

人類が火を使うようになってから、感染症は激減しました。
動物で火を使うのは人間だけです。
野生動物の死因は、天敵に食べられるか、感染症でしょう。
がん、心筋梗塞、脳卒中で死ぬ野生動物はいないでしょう。

◆生は恐ろしい

そのように考えると、生で肉や魚を食べることがいかに恐ろしいかが分かります。
2011年、焼き肉チェーン店でユッケによる集団食中毒が起きました。
生肉に増殖した腸管出血性大腸菌により、5人が命を落としました。

ユッケは、韓国を代表する生肉料理です。
厚生労働省が定めた「生食用食肉の規格基準」を遵守していれば、
法律的には問題ありません。

しかし、基準を満たした肉は、細菌がゼロというわけではありません。
食中毒を起こす基準よりも、細菌数が少ないということです。
99.9%安全かもしれませんが、医療は1000人に1人の弱者を守るのが仕事です。
医学の観点からすると、生肉はもちろん、
刺身や寿司などの生魚も危険な食べ物です。

果物くだものは生もの

以外に思われるかもしれませんが、果物も「生もの」と言えます。
果物は甘いため、細菌やカビが繁殖しやすい食べ物です。
特に、切って時間がたつと、断面に細菌が増えています。
医学的には、果物は控えめにしたほうが無難です。

若者は、少々細菌が体内に入っても、免疫の力でやっつけてしまいます。
しかし、小児や高齢者は免疫が弱いため、要注意です。

衛生状態が悪かった昔は、幼い子どもが感染症で亡くなっていました。
「七五三」と言われますが、
三歳まで生きれてよかった」
五歳まで死ななくてよかった」
七歳まで生きれたから大丈夫」
が由来との説があります。

7歳を過ぎると免疫が安定し、感染症に強くなりますが、
50歳を過ぎると免疫が低下してきます。
体が冷えると、さらに免疫は低下します。
果物は細菌やカビが繁殖しているのに加え、体を冷やす食べ物です。

高齢者や糖尿病、膠原病などの免疫を低下させる病気の人は、
果物は控えめにしましょう。
どうしても食べたいときは、湯通ししてから食べましょう。

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