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歳を重ねるように、セミドライトマトを焼いてみる|「ハーブ&アロマ」香る暮らし

今月のテーマ「受け継がれるもの」を、まさにお仕事で扱っている、アンティークバイヤーのルーシー恩田さん。毎回ご紹介いただくレシピも、ルーシーさんのキャラクターが素敵なコラムも必見です!

ちょっと細めの眉毛にして、「もうすぐ大人ぶらずに〜子供の武器も使える〜、イチバン〜旬なときぃぃぃ」なーんて、口ずさんでいた私もいつの間にか、数字の上では立派な大人になりました。

良くも悪くも、心は永遠の19歳のままですが、やっぱりあの頃の「私」とは全くの別人。

立ち振る舞いやファッション、お化粧などの「自分流スタイル」は年齢によって変化していくのが自然の流れ。

私は30歳を過ぎた頃から、ド派手な色や柄の洋服を着なくなりました。ある日突然、自分の「顔」と「服」がチグハグになってしまった違和感を感じ、心がザワザワし始めたのです。

それからは流行りを気にせず、ファストファッションからはなるべく離れて、定番で長く着られる服、素材の良いものや環境に配慮されたものをなるべく買おうというマインドに変化していきました。

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昔から我が家は、母がアンティークの仕事をしている為、実家ではアンティークの食器や家具を多く使っていました。20代で自称イケイケだった頃の私には、アンティークなんて「おばちゃん趣味のもの!」と感じ、全く興味が持てませんでしたし、「よい物を大切に長く使う」なんて、正直あまり考えた事もなかったのです。

私がアンティークの仕事へ飛び込んだのは、34歳の頃。10年間サラリーマンとして勤めた後、イギリスへ半年遊学して学んだのは「結局は家業を継ぐのが一番楽かも!」ということ。そう、不純な動機から。

でも今となっては、正直この仕事こそが私の「天職」なんだわ!と思っています。以前のコラムにも書いたように、無駄な努力はせずに!人生は「近道」にヒントが隠されている事も多いのです。

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アンティークの仕事をしていて避けられないのが、お皿などの「傷」や「汚れ」。パッと見は汚いかもしれませんが、傷や汚れは長い年月の間、愛されて使われてきた証拠。私にはそれが何とも愛おしく見えるのです。

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人間で例えるなら、シミやシワのようなものかしら。「よい物を大切に長く使う」と言う事は、丁寧に年を重ねていく事に似ているなぁ、と思うのです。

私だって昔は、新品同様のツヤツヤ&ピカピカのお肌だったのに、今は蛍光灯の下で鏡を見るとビックリするほどのシミや小じわに「がっかり」もしますが、これって私が37年間生きてきた勲章。

シミやシワが増える度に、山あり谷ありの色々な経験をして、学び賢くなってきたのです。年を重ねるって、実際は「老化」ではなく「進化」なのかもしれません。

だって、チーズやワインなども熟成させることで「コク」が深くなり、椎茸やポルチーニ茸は乾燥させる事で「旨味」が凝縮されます。人間も一緒。若くて新鮮なだけじゃ、つまらない!でも上手く熟成&乾燥(年を重ねる)させないと、腐りますからね。ご用心を。

今回はトマトをじっくりとオーブンで焼く、「セミドライトマト」をご紹介します。完全に乾燥させずにジューシーさも残しつつ、ぎゅっと旨味を凝縮させ、どんな料理に使っても美味しさの「立役者」となるセミドライトマト。あぁ、こんな大人になりたいわぁ!

オーブンで作るセミドライトマト

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■材料
・トマト 好きなだけ
・ハーブ お好みで
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・ニンニク 適量

■作り方
①トマトを洗い、水分をしっかりふく。

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②トマトを半分に切る。

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③オーブンシートに切ったトマトを並べて、塩を少し振り130℃で1時間焼き、更に100℃でもう1時間焼く。(塩を少々振る事で水分が飛びやすく、甘みが出ます)

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④焼き上がったトマトが冷めたら煮沸消毒をした瓶に、ハーブやニンニクと一緒に詰め、オリーブオイルを注ぐ。トマトが空気に触れると痛みの原因となるので、トマトが全て浸かるまでオリーブオイルを注ぐ。(ハーブはローズマリー、月桂樹、ニンニクを使いましたが、バジルやオレガノ、タイムなどでも良いでしょう)

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出来上がったセミドライトマトは、冷蔵庫で約1〜3ヶ月保存が可能です。オリーブオイルに香りが移るので、ドレッシングやパスタにも活用できます。オイル漬けにする前の状態では、冷凍保存もOK。

セミドライトマトはチーズと共にクラッカー、サラダの具材や、煮込み料理などに使うと、コクが出て旨味調味料の役割を果たします。オススメはハーブソルトでおにぎりに。甘い梅干しのような食感がクセになるでしょう。

シンプルに旨味を味わいたいのなら、パスタソースはいかがでしょうか?決して高級レストランのような特別な味ではありませんが、イタリアのマンマが大皿で「ドンっ!」と出してくれるような、飾らないシンプルなパスタです。

セミドライトマトとハーブのパスタ

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■材料 2人分
・パスタ 200g (ソースが絡みやすいフジリパスタがオススメ!)
・ドライトマトのオイル漬け(オリーブオイルとハーブ類も一緒に) 2カップ程
・バジルの葉 20枚ほど
・イタリアンパセリ 5本ほど
・ハチミツ 小さじ1
・塩胡椒 適量
・パルメジャーノチーズ 適量

※オイル漬けにしたローズマリーは茎から外した葉の部分だけ使用します。ニンニクはソースにすると香りが強いので、お好みの分量で加減をして下さい。月桂樹は固いので使いません。

■作り方

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①パスタを表示どおりに茹でる。
②オイル漬けにしたセミドライトマト一式(トマト、ニンニク、ハーブ、オリーブオイル)とフレッシュバジル、イタリアンパセリ、ハチミツ、塩胡椒、おろしたパルメジャーノとともにハンドブレンダーなどで撹拌しソース状にする。

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③パスタが茹で上がったら、熱いうちに②のソースを絡める。

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④塩胡椒、更にたっぷりのパルメジャーノで味を整えて出来上がり!

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冷やしてパスタサラダとしてもどうぞ!

瓶詰めにしたセミドライトマトは日持ちもするし、見た目にも鮮やかなのでホームパーティーのお土産にも大活躍。食いしん坊にも飲んべえにも、きっとみんなに喜ばれる一品となるでしょう。

私たちは今この瞬間も、毎分毎秒、歳を重ねています。美味しく「旨味」と「コク」のある人生になる為にも、毎日を大切に過ごし、後から振り返った時に心や身体の「傷」や「汚れ」が愛おしくなるような、後悔のない生き方を!だって死ぬまで、私は「私」とお付き合いしていかなきゃいけないのですからね♡ チャオ!

creator
ルーシー恩田 @say_it_with_lucys
アンティークバイヤー / IFA認定アロマセラピスト / ITEC認定リフレクソロジスト

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20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえる事により、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。https://www.lucys-antique.com/


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