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【治療日記】抗がん剤治療を選択する時にわたしが考えたマインド面のこと。

このマガジンでは、わたしが46歳で卵巣がんに罹患した最初の診断から、その治療の様子をレポートしていきます。

私自身が入院中に得た情報で同じ病気に罹患した方の発信にとても助けられたので、同じような婦人科がんにかかった方やご家族の参考になればと思うのと、自身の記録のために書いていこうと思います。

* * *

大学病院での精密検査の結果、医師に告げられたのは、画像上では卵巣がんの疑いがありますが、良性か悪性かは手術でとってみないとわかりません、とのこと。

最初は手術すらも抵抗があったのだけど、色々なことを経て手術し、結果は悪性、初期の卵巣がんだった。

ステージ1C II期。

幸いだったのは、病理の結果、癌の種類が悪性度の低いものだったこと。

ただ、最初のクリニックにかかった時に腹水が溜まっていて、手術前には無くなっていたが、補助的に抗がん剤はやったほうがいいと告げられた。

抗がん剤に対しては、正直、手術よりも抵抗があった。

補助的にということもあり、なんとか自然療法や民間療法で免疫力を高めるなどの方法で回避できないかと思い、拒否する選択も考えぬいた。

自然療法派の方達のアドバイスを聞くにつれ、心は揺れた。

だけど、様々な情報を得ていく中で、私自身の考え方や意識が変わった。

そして、この治療中の期間に、何と言うか、生き方すらも変わっていったと思う。

この病気を通して、大きな気づきがあり、変わらざるを得なくなったというのが一番近い。

それはもう、パソコンの強制終了のようで、電源を入れ直してみたら、全く違ったOSが立ち上がったような。

それはフルにリューアルした新生トモコだ。

乾ききって干からびた大地に恵みの雨が降るみたいに、みるみるエネルギーが湧いてきた。

そうだ、やりたかったことをやって、私自身を生きよう。

仕事のやり方も変えて、わたしが一番誇りに思うあらゆる面でのデザイナーの仕事をし、クリエイターとしての人生を生きようと思った。

たった一度のこの人生、人によって様々な環境的要因はあれど、自分の意思でその選択はできることはこれまでの人生でたくさん学んできた。

嫌なものは手放す。または手放す努力を。

話合いが必要な人とはとことん話し合いを。

環境を変える努力を。

断捨離、身の回りの整理、時間管理、うまく回っていないことは変える努力を。

その上で、重たいエネルギーは外していくこと。

不得意なことをやらない、得意なことをやる。

それも軽くやる、ナチュラルに。

執着や依存を手放して、自分自身を生きる。

多種多様な人生、あらゆる人の生き方をそのまま受け入れると同時に私自身の生き方も受け入れる。

そのためには、これまでの記事でも書いてきたのだけど、やっぱり環境や身の回りの整理が一番だと思う。

断捨離ってまさにそう。

なんでもかんでも足していくやり方はわたしにとっては負担が多く、できるだけシンプルに生きたい。

(これは人によると思う、あなたにとっては自分が何が心地いいかが大事。)

ものは少なく、人も、モノも、色んなことを抱えるのもわたしにはあまり向いていない。

この期間に、まずはそこを整えようと思った。

副作用が落ち着いて動ける期間には、年内、とことん断捨離することにした。

もちろん、今までもやってきたからたくさんのモノはないんだけど、それ以外の仕事関係の整理、デバイス上のものも含めて全部。

正直なところを言うと、facebookは登録解除したい。

わたしには、情報が多すぎてさばけない。

だけど、講座を受けたりコミュニティでの繋がりのためには必要かと思うのでここは使わないまま、残す。

でもいずれ辞めるかも。

フリーランスならFacebookの発信は必須、と色んな人に言われてきた。

だから、Facebookが大事なツールだと思う人にはこうゆうことって不快かもしれない。

講座を受けたり、コミュニティへの参加で体験したことはたくさんの経験を得ることができたけど、いつまでもそこにいる必要もないと、私は思う。

ちゃんと人生のタームにおいて必要な変化をしていくこと。

それも、きちんと自分の本質と繋がっている状態で。

関わりたい人とは、どういった形でもちゃんと繋がっていける。

繋がれないとしたら、今はご縁やタイミングじゃなかった、ということ。

連絡をとりたければ、WEBやSNS、共通の知人に頼むなどして、いくらでも探せる時代。

人間関係においても、全てをやる必要はないと思うのがわたしの考え。

不安がベースにないことが基本だとわたしは思う。

常に状況は変わり、人は進化していくのが人生だし自然の摂理。

YouTubeチャンネル10万人以上のインフルエンサーがチャンネル登録を辞めるのを見るたびに、原点に戻る感覚がする。

こんな風に、自分にとって負荷がかかってたな、とか、辛いことだったなって思うことって人によってそれぞれあると思う。

それは全部、人によって違う。

誰かと同じである必要はまったくないということ。

自分が、あなたが、心地いいことが大事。

人に執着や依存があると、そこで揺れる感覚があるかもしれない。

自分の足で立つということ。

合わない仕事を長年やってるとか、合わないパートナーと仕方なく長くいるとか、解決したいのにできない問題があるとか。

そうゆうコトを本気で整えていく時って胆力がいる。

【胆力(たんりょく)】事にあたって、恐れたり、尻ごみしたりしない精神力。
ものに動じない気力。きもったま。「—を練る」

weblio辞書

で、胆力を使うには、自分が整っていることが大事なんだと思う。

そのためには、私自身の考えは、スペース、余白をあけることがまず第一なんだと考えてる。

過剰になってることをひとつずつ見極めて、思い切って手放す。

そこにスペースができる。

そこで胆力をつめるためのアクションを起こす。

よく寝る、食事内容を変える、断捨離する。

負荷になっているものを手放して一度シンプルにする。

そうしていくと、自然とエネルギーが戻ってくる。

よく、がんになる原因(性格)って

・頑張りすぎ
・頑固
・我慢

って、がんがつくコトバ(3G)で表されたりする。

それが病気を招くような要因になっていると自分で思うならば、それを変える努力をしていくことなんだと思う。

人を頼る、行政の力を借りるとか、様々なアプローチで。

「わたしが頑張ればいいんだ」、という想いを手放す。

時には頑張ることってとても大事。

ある人生の時期には、寝る間も惜しんで仕事したり夢中になって取り組むことってある。

わたしにもがむしゃらに仕事した時期が何度もあった。

大事なのは、それが喜びややりがいがベースになっているか、ということ。

好きなことをやっていたら、睡眠時間2時間が続いても、食事がどんなにいいかげんでも、人って病気しない。

楽しくてやりがいがあってしかたないっていう、ゾーンに入る領域。

そうゆう時の3Gは、どんどん上昇していく時の糧になる。

今、自分が取り組んでいることに対して、自分の魂が納得しているかどうかをきちんと感じることが大事。

そして、ある段階で、何かの形で、私の場合はがんという病気で、お知らせが来た。

「あなたはいくべき方向はそっちじゃない、ちゃんと自分のことを見て」と。

この最高のギフトをもらって、女性にとって大切な臓器も失って、その方向チェンジに使わないのだったら、なんだと言うのだ。

より自分が生きる目的のためにお知らせが来たのだったら、わたしの使命のようなものがあるのだったら。

それをもっと自分を愛して、世界を愛していくためのチャンスと捉えないのだったら。

ますます神様に怒られるだろうな、と思う(笑)

そんなこんなで今回はマインド面での内容になったのだけど、わたしはこうして抗がん剤治療をすることに決めた。

とても前向きに。

何より、先人たちの発信や、治療を乗り越えて元気に活躍している方達を見ていると勇気が湧く。

わたしもこんなに大変だったけど、あなたも大丈夫、と言ってあげられる優しい人間になりたい。

そのためには、力を抜いて、自分と繋がること、そして身の回りを整理すること、足し算ではなく、引き算していくこと。

自分に余白・スペースをつくること。

何もしない時間に、人生の真理のような気づきと出会う瞬間がある。

入院中にわたしはそれを受け取った。

「それをどう使うかは自分次第だな」と、今、あらためて思う。




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