ド花

成人済の二次創作字書き。ポエム筋を鍛えている。

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最近の記事

スランプに抱かれていた字書きの話⑤

【前回のあらすじ】 テンションの乱高下が激しく、スランプに馬鹿にされる。 【2020年夏、スランプとの対話】七月に入り、私は個人誌の原稿に取り掛かった。そうして、短編をまとめた本とは別で出す予定だったもう一冊をあっさりと諦め、黙々と短編だけ書く日々を過ごしていた。 短編は五十音の「あ」から「ん」までの一文字で始まるものを四十六本だ。書いたものは全てツイッター上に掲載し、本はそこに書き下ろしを十本追加することにした。つまり、合計五十六本である。 「全然終わらない……」 一月か

    • スランプに抱かれていた字書きの話④

      【前回のあらすじ】 スランプはソーシャルディスタンスを守り、虚無の私は寄稿依頼を受けた 【2020年春、スランプvs開き直り】「調子乗ってんなあ」 三月も半ば、スランプがふらりと現れて開口一番そう言った。私はといえば、引き受けたエッセイの寄稿文を一度書いて消し、もう一度書き始めたところだった。そう、私は二月に来たエッセイの寄稿依頼を受けたのだった。 呼んでもないのに現れたスランプを見て、私はげんなりする。 「密は駄目なんじゃなかったの」 「飽きたわ」 しれっと言って、スラ

      • スランプに抱かれていた字書きの話③

        【前回のあらすじ】 小説書くのやめるという話を、ずぶずぶな仲のスランプにした 【2020年冬、どん底で縄はしご】原稿のない夜と朝は、何だかとてものんびりしている。 「うう」 冬の朝、私は布団の中であくび混じりに呻いていた。時計は午前八時を指している。仕事に行く時間だ。観念するようにのろのろと体を起こし、私は部屋の中を見渡す。 スランプはいない。 もう何も書きたくないとスランプに言ってから、数日が経っていた。あの日からスランプは姿を見せていない。私は久しぶりに一人で、仕事に

        • スランプに抱かれていた字書きの話②

          【前回のあらすじ】 スランプと寝た。 【2019年秋、自己嫌悪始めました】夏の原稿が終わり、秋を迎えると私は11月に出す本の原稿に取り掛かるようになった。 予定はいくらだって先まで決まっていて、私の空虚とは関係なく、書かなければいけないものは列をなしている。休む暇はなかった。 そう、「書きたいもの」ではなく、「書かなければいけない」。そういう気持ちが、この時の私にはとても強くあったのだ。だって足を止めたら、二度と書けなくなるんじゃないかと思ってしまって。 「いってきます」

        スランプに抱かれていた字書きの話⑤

          スランプに抱かれていた字書きの話①

          とても個人的な話をしようと思う。私という字書きと、そしてスランプの話だ。 スランプとはつい先日まで関係を持っていた。関係、といってもそこにあったのは愛や恋じゃない。もっとぎすぎすしていて、もっとしょうもないものしかなかった。いや、もしかするとそんなものすらなかったのかもしれない。ただ、スランプといる間、小説を書くのがずっと辛かったことだけは確かだ。 書くのが辛いという、その時の気持ちはまだ、生々しい傷として私の中にある。 そのせいだろうか、正直、私はまだあいつとのことも過去

          スランプに抱かれていた字書きの話①

          8月22日、同人誌即売会にサークル参加してきた。

          8月22日、インテックス大阪に行ってきた。何しに行ったのかって、サークル参加するためだ! 昨今のコロナとかいう感染症野郎のせいで、色んなことが難しくなっている同人誌即売会。 実は7月の大阪もちょろっと行ってたんだけど、この時は合同サークルでかつ私は頒布物が何もなかったので、設営だけして退散していたのだ。 なので今回が、イベント再開後初めての本腰入れたサークル参加だった。しかもぼっち参加! サークル参加するようになって七年目にして初めての、知り合いゼロの完全ぼっち参加! 不安

          8月22日、同人誌即売会にサークル参加してきた。