機を逃さずに良かったと思っているのが、海外旅行です。データ発掘シリーズに2007年に両親とハワイに行った時の写真がありました。これが両親との最後の海外旅行になりました。
あ、存命ではあります。ただ、父は認知症ですし、もう体力的に無理です。母は腰や膝の手術をしたので長距離移動が難しくなりました。自分もまだ帰省（隣の県）がギリギリの体調で、会社員時代は出張禁止でしたから。
思えば、父は認知症と診断される以前にも「ここにいて」と言ってもどこかに行ってしまったりして、手間のかかる大きなコドモみたいでした。ツアーだと他の方々に迷惑がかかるので、個人手配です。
個人手配の海外家族旅行は3回目でした。最初はシンガポール、次はハワイ、これが2回目のハワイでした。私が海外旅行でコツコツ・ドカンとマイルを貯めると、両親を連れていけるわけです。私が航空券とプランニングと通訳と小間使いを担当するとあって、「じゃあホテルと食事はこっちで出すわね」がスタイルでした。
ハワイ自体は何度か行っていました。初海外はハワイでの語学研修、その流れで卒業旅行もハワイ、その後も何度か。母はフラのコンペで度々訪れていましたし、父も一度一緒に行っています（その時はツアー）。
ツイン＋エキストラベッドの部屋にすると、母が気を遣ってエキストラに寝ようとするので、この時はトリプルを探しました。それから、現地ツアーの送迎の関係で、ワイキキでも空港寄りの方にしました。景色はダイヤモンドヘッド寄りも好きなのですが、ツアー後に送ってくれる時に遅くなりますのでね。
見出し画像は、チェックインタイム前に着いたので一応フロントに聞きましたが、やはり14時とか15時とか言われたので、大きな荷物だけ預かってもらって近くの公園でまったりと待っていた時だったと思います。
両親との1回目のハワイはホエールウォッチングをしました。日本語解説つきにしたのですが、日本人スタッフが少し解説するだけで英語と情報量がかなり違いました。この時はハワイ島に渡ったので、ガッツリ日本語ガイド付きツアーにしましたよ。
こういう日本人御用達旅行先はJCBカードがあると便利ですので、この時も着くなりJCBプラザに行って現地発のツアーや食事を予約してもらったのでした。
懐かしかった～。雰囲気だけ楽しみに
南国の植物ってサイズが大きいですよね。シンガポールで両親に見せたかったのが、道端のポトス。太い木にぐるんぐるん巻き付いていて、葉がB4かA3かというサイズ。スコールの後で散歩しながら「これだけ雨が降って、これだけ陽射しがあったら、こんなに大きくなってもおかしくないわねぇ」と言っていましたっけ。
1回目のハワイは初日から父が「蕎麦食べたい」などと言い出し「もう!?」とABCストアで調達。泊まったホテルに入っていた寿司店にも行きました。親と行くのサイコー！と思いました。私は海外で日本食を食べたいクチではないのですが、さすがに寿司ネタが違うので面白かったです。遠洋ですぐ冷凍されて日本に入ってくるマグロではなく、本当の生マグロも食べました。
ここは母がフラ一行で行ったというレストランでした。
その後はタクシーを呼んでもらって、アラモアナへ行ったような気がします。だからこの魚は……アラモアナ運河でしょうか。
夜はババ・ガンプ・シュリンプ。少し待ったら入れるよ、と言われてウェイティング・リストに入れてもらいました。アラモアナ店は閉店したようですね。
翌日はハワイ島へ。
（これ買うと高いので）
悪天候で火口周辺はバスで近くを通っただけでした。この後、ビュッフェスタイルで食事をする場所で突然体調が悪くなり、血の気は引くわ悪寒がするわで大変でした。ハワイ島のガイドさんにも「あまり調子悪そうにしていると飛行機に乗せてくれないかもしれないから、搭乗口まではなんとか頑張って」と励まされました。
この後の写真がないのは、寝込んでいたからです。主に母と私、熱も出ました。父は海外ということを差し引いても、こういう時に頼りにならないなと痛感しましたわ。
翌朝はツアーデスクに電話をかけ、ディナー＆タンタラスの丘からの夜景をキャンセルしました。具合が悪い時に日本語が通じるのは有難いです。
「延期にしましょうか？」
「明日帰国するんです……」
この体調不良は「なにぃ、ハワイ島へ日帰りだと!?」と火の女神ペレがお怒りになったのではと思っていましたが、母によると前日にエビを食べ過ぎたからではないか、と。いま見ると牡蠣の写真もあり、牡蠣にあたった可能性もありますね（牡蠣は症状が遅めなので）。
リベンジで再度ハワイへという話もあったのですが、結局これが最後でした。行ける時に行っておいて本当に良かったです。
20代の頃は結婚しろしろとうるさい時期もありましたが、海外旅行やら海外出張やら行くようになり、ついには親を連れて行くようになり「もう孫（姉の子）はいるから、こういう娘がいてもそれはそれで便利」ぐらいに思われていたのではないでしょうか。
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