【展覧会】永遠の都 ローマ展
どんより雨模様の東京都美術館。
前夜の夜更かしで早く起きられず(睡眠時間は確保!)出遅れました。吸い込まれていく傘が遠目にも沢山見えて焦りましたが、ここは企画展示室の他にも色々な展示室があるので、分散したようです。
ローマ展はノーチェックだったのですが、区の関連文化講演会に当選したので先日聞いてきました。企画した学芸員の方のお話が聞けて、且つチケットが1枚頂けるという夢の講演会なのです。
土日祝日は日時予約制で観覧チケットは10/31までの限定だったので、平日休みの日に早速観てきました。そうです、有給消化中。
Ⅰ ローマ建国神話の創造
いきなり《カピトリーノの牝狼》!と思ったら複製でした。
軍神マルスと巫女レア・シルウィアの間に生まれた双子ロムルスとレムスを育てる牝狼の物語がローマ建国神話の一つだそうで、この狼さんはこの後もちょくちょく出てきます。
Ⅱ 古代ローマ帝国の栄光
ここは大理石の彫像が多かったです。
コンスタンティヌス帝の巨像の頭・左手・左足が、巨像というだけあって巨大です。巨大な左足を見ながら、エジプトの巨像を思い出しました。メムノンとか、ラムセス二世とか。大きさ=権力ですか。
Ⅲ 美術館の誕生からミケランジェロによる広場構想
地下から1階に上がると、いよいよ《カピトリーノのヴィーナス》コーナーです。いらっしゃいませ、女神様。
360°ぐるりと見られるのですが、カピトリーノ美術館は台座が高いのでなかなかこの目線では見られないと、講演会で知りました。台座が150cmだったか、それだけあったら見上げる角度になるますね。
これが2世紀とな……凄いな、ローマ。
この奥の《河神》あたりを見ながら、これが3世紀……邪馬台国の頃?やはり「凄いな、ローマ」しか出てこないのでした。
Ⅳ 絵画館コレクション
この辺りは16~17世紀。
《聖母子と天使たち》の「子」の寝姿が可愛いです。
Ⅴ 芸術の都ローマへの憧れ ─ 空想と現実のあわい
2階へ。トラヤヌス帝記念柱関連が凄いですね。エッチングの全景もよくぞ遺してくれました、と思いますし、柱そのものもよく造りましたねぇ。
この柱の石膏模型のみ撮影可能でした。私はなぜかスマホのシャッターが押せずに終了~。まだ機種変更後の新スマホに慣れません。
特集展示 カピトリーノ美術館と日本
使節団が日本から訪れた時に残した絵などです。2023年は、明治政府が派遣した岩倉使節団がカピトリーノ美術館を訪ねてから、150年の節目だそうですよ。
古くからある美術館なのに、ローマを訪れる観光客もなかなかカピトリーノ美術館へ行かないようですが、これを機に認知度がまた上がると良いですね。ところで、ローマはオーバーツーリズムではないのでしょうか……。
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平日だったので比較的ゆったり観られました。
入場してすぐが映像ですので、土日祝日はここで人が溜まってしまいそうです。ヴィーナスの周りも凄い人になるでしょうか。平日に行ける方はぜひ平日に、土日祝日しか行けない方はお早目に。やはり美術展は会期終了間際になると混みますから。
展示と企画展のショップの後、1階に降りたところにフォトスポットがあります。これが、実物大の《コンスタンティヌス帝の巨像の頭部》だそうで、どれだけ大きいか比較写真が撮れますね。頭部は約1.8mだそうですよ。
せっかくですのでヴィーナス様と、コインのポストカードを。コインの裏面があの牝狼さんなのですよ。
はぁ、空いてる美術館、サイコー!
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