【展覧会】大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ
美術先輩のお勧めで。
えー、サンローラン展に行った時にチラシは手に取ったのに見逃したっ!
と思ったら、その時にはまだ始まっていませんでした。ホッ。
大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ
2023年11月 1日(水)~ 12月25日(月)
10:00~18:00
無料
国立新美術館 企画展示室2Eにて
展示順ではなく、見た順になっています。その訳は……。
エネルギーに過度に依存した今日の社会を批評している、と言われると、LEDは環境に良いからと以前よりも煌々と灯される照明や、この時期の過度なイルミネーション、見たくもないデジタルサイネージの広告を思い浮かべます。
ドローイングも展示されています。
ドローイングと共に映像も観られるようになっていて、これがあの表現(舞台)の元か……と、そのインスピレーションの源が少し理解できる気がしました。
では、いよいよ暗い空間へ。
一転、暗闇。
夜の海辺を見つめているような(きっと月明かりがあるとき)水族館の暗い水槽に浮かび上がるクラゲのような……癒されていくのはなぜでしょう。
スーパーの薄いビニール袋のような大きな薄い布がゆらめいています。これは、その時展示室にいる人やその位置によっても風の強さや向きが変わり、二度と同じ形にはならないでしょう。
インスタレーションとはこういうものか、となんとなく理解しました。
壁際にベンチがあり、座って思い思いに観ている人たちもいました。
ところどころベンチが切れているようでしたので、「座ろうとしたら何もなかった!」にはお気をつけて。
この後も、無造作に色を落としたように見えて、素人じゃこうはいかないだろうなという水彩や、映像作品などが続き、出口にショップがあります。
で。入口に戻りました。
一つは、作品リストを貰うため(チラシかと思って取らなかったという失敗)。もう一つは、ドローイングを見て「むむ?」となったものを確認するためです。
これが先ほどの《Gravity and Grace》についての色々ですが、左下のノートに「床に文字を入れる」とあったのです。床に文字…?これを確かめに行きました。
そのまま歩くと全然見えませんが、壺の中を上下する光の位置と自分の姿勢によってはこんな風に文章が……。
光を背にすると、途端に見えなくなったり。
すぐそこにあるのに、見ようとしないと見えない……でも、ふとした拍子に見えることもある……あるいは、暗い中での影は見えない……色々考えてしまいます。
♦
こんな素晴らしいインスタレーションが無料だなんて。
早速、美術先輩にお礼のメールをしなくては。そして、先輩が何を感じ取ったのかも聞いてみたいと思います。
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