見出し画像

選挙でトモダチをなくす人と、なくしてもいいトモダチ

選挙で思い出した、若かりし頃の記憶。

習い事で知り合う人は、他の習い事も並行していたり経験があったりで、話が弾むものです。私より少し年上のその人もそうで、その習い事を卒業した後も、食事をしたりコートを取ってテニスを楽しんだりしました。

しばらく会わなくなったある日、電話がかかってきました。
元気にしてた?どうしてた?と、ひとしきり話した後で
「実はさ。今度選挙があるじゃない?あなたの選挙区の〇〇さんの想いが凄く良いので、ぜひ入れて欲しいなと思って。比例区はK明党で」
(もっと長かったのですが、端折るとこういうことです)

ああ、S学会絡みか……嬉しく楽しい気持ちが、風船の口が緩んだようにしゅるしゅると萎んで、どうにかこうにか
「そういうのは、ちょっと……」
と伝えて電話を切りました。

実家にいた頃で固定電話にかかってきたので、そこにいた母に
「今の電話!久しぶりで懐かしいと持ったら選挙のお願いだった!そういう事したらトモダチなくなるって思わないのかねぇ?」
と愚痴ると
「だから、そういうトモダチってことなんじゃない?」

それに対して、怒るでもなく悲しむでもなく、とても納得しました。
なるほど~、私はそういう”選挙のお願いをして渋ったら切り捨ててもいい知り合い”だったんだな、と。その人は選挙の度に減っていくリストを持っているのかな、とも。

共に過ごした楽しい時間まで否定するつもりはありませんが、モヤモヤしたままで付き合う関係でもないし、既に会っていなかったので、このことはすっかり忘れていました。

選挙ということでふと思い出したのですが、残念な気持ちは全くなく
(あの時、母に言われて「あ、そうか」と肚落ちした感じは凄かったな)
としか思いませんでした。

その後、一人暮らしした時のことも思い出しました。
オーナーと管理人が兄弟で2家族で住む同じ建物の、賃貸用の数部屋を貸し出しているという物件でした。

月々の家賃も管理人さんに支払いに行くというスタイルだったこともあり、何かあればチャイムを鳴らして直接話すような間柄でした。

その日もチャイムが鳴ったので出ると
「今度、選挙があるじゃない?引っ越してきて初めてだと思うけど、場所わかる?うちの娘を一緒に行かせようか?」
「〇〇小学校ですよね。あそこを通って普段お買い物い行くから大丈夫ですよ」
これも端折ると、結局K明党に入れてくれということでした。
この家、時おり人がわらわら集まる気配があったんですよ。S学会の集まりだったのだな、と納得しました。

その党はサラリーマンに減税するはずだった財源を、福祉という名の下に子供(と老人?)への給付金にすり替えたのを、私はとても恨んでいました。税金を払った人たちに戻すべきだったと、今でも思っています。

投票の次の週に会った時、聞かれる前に
「投票、行きましたよ!」
「ありがとう!」
ぷぷ、入れたとは一言も言っていませんから~。

画像は投票所の出口前にいつも置いてあるポケットティッシュです。
投票済証、こういうのでも良くないですか?

一夜明けて、投票率は55.93%で戦後3番目の低さだとか。
こんな世界規模のパンデミックが起きたり、アベノマスクを始め変な税金の使われ方をしたり、感染症対策が今ひとつだったりしても、そんなに政治に関心がないものなのでしょうか……。

#選挙 #投票 #友達って #毎日note #日記 #エッセイ #スキしてみて

この記事が参加している募集

#スキしてみて

529,975件

スキ、コメント、シェアも大歓迎! いただいたサポートは、カウンセリングルームを開く際の資金にします!