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夢が買えなかった私は、夢を叶えて絵を買った

そう、あれは数年前。
会社員時代の休日のことだった。
休日とは言っても、その日は2件サロンモデルの仕事が入っており、撮影の合間の暇つぶしにふらっと立ち寄ったLUMINE新宿店で起きた出来事だった。

地方出身の私からすると、いくら上京してきて数年たっているとはいえ、LUMINEは未だ落ち着かない。ましてや新宿。キラキラしすぎている。眩しすぎる。
特に何も買う予定はなかったが、素敵なお洋服やアクセサリーを眺めているだけで楽しかった。

すると、目に飛び込んできた一つの女性の絵。
Yuriko Oyama さんという方の作品だった。

なんて美しいんだろう。

繊細で、儚くて、それでいて芯のある凛とした女性のイラスト。


ああ、美しいなあ。こんな絵が家にあったらなんて素敵だろう。
導かれるようにそのコーナーに行くと、
なんと作家さんが在廊していて、10000円以上のイラストやグッズを購入すると、似顔絵を描いてくれるというイベントを行っていた。
こんな素晴らしい絵に自分もなるなんて、夢のようなことだ。
今思うと、こんな良心的な価格で、オリジナルのイラストまで描いてもらえるなんて、そうそうないことだ。

ふと、財布を見たら、3000円しか入っていなかった。一件目の撮影でもらったお金だった。

その日は給料日前で、当時給料が少なくボーナスもなかった私には10000円は大金だった。

お金がない。

お金がないから絵が、夢が買えない。

いままで何度もこんなシーンはあったので、慣れているはずだったが、やっぱり悲しい。

そう嘆きながらも、次の撮影の時間になりそうなので、後ろ髪をひかれながらもLUMINEを後にした。

そして次の日。

私はまたLUMINEに行った。昨日と同じようにイベントは行われていたし、絵もあった。またウロウロと絵を見たり、グッズを見てまわった。
やっぱり可愛い。欲しい。似顔絵も描いてもらいたい。

でもやっぱりお金がない。

なんのために私は電車代を使ってここに来たのだろう、諦めきれなかったのだろう。でもないものはないのだ。

しっかりと目に焼き付けて、とぼとぼと帰った。

その後、作家さんのSNSをフォローして、私はこんなコメントを残していた。

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せめて素敵だということは伝えたかったのだろう。
でも買えませんでした、なんて格好悪くて当然言えないけど。


そして数年後、私は小さなサロンを始めた。

そこで、ふと、OyamaさんのSNSを見て、描いてもらいたい。
Oyamaさんの絵を自分のサロンに飾りたい。お客様にお渡しする資料に入れたい。

そう思って、勇気をだして仕事依頼のメールを送った。そして、そこには、数年前にLUMINEの展示を見たこと、その時に描いてもらいたかった似顔絵も仕事として依頼したいこと、なども添えた。

Oyamaさんは、とてもやさしく、温かいメッセージとともに、仕事受けてくださることになった。


完成した実際の絵を手に取ったとき、大げさではなく涙が出た。

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夢を叶えたら、夢が叶えられた。



誰しもが、みんな、可愛くて、美しくて、魅力的で、素敵だと思う。
以前も書いたが、私は本気でそう思っているので、
イメージコンサルティングという仕事をしている。

Oyamaさんの世界観で描かれた8つの顔タイプの女の子たちが、
とってもみんな素晴らしく美しいことに表れている。

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そして、あの時描いてもらいたかった似顔絵は、今の、ちゃんと、夢を叶えた後の自分としてここに存在することができた。

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自分の夢は自分で叶える。

もちろん、自分一人ではなく
周りの人と一緒に健やかに、軽やかに、愛をもって、助け合って生きていくことで、やっと夢が叶えられる。

これからも、たくさんの夢を叶えて、見せていきたい。
あなたと一緒に。

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