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クリエイティブキャリアコーチング

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コーチングに興味がある方、現在セッション受けている方へ・・・貴方の価値と可能性をより探求することをサポートするマガジンです。https://www.timeticket.jp/i…
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2020年5月の記事一覧

「ともにいられない」気持ちに隠された可能性

ともにいられる?いられない?時間は有限だからこそ、皆さんは何かしらの基準に基づき、何かを選んで過ごしている側面がある思います。 何を読むか、何を観るか、何を話すか、誰と過ごすか・・・ 何かしらのゴールを目指して選んでいることもあるでしょうし、その時の気分で選んでいることもあるでしょう。例えば、どうでもいいYoutubeをつい観てしまうことであっても、その根底には「癒し」や「笑い」が欲しいといった無意識の欲求があるかもしれません。 私たちが普段選ぶものは、得てして「ともに

アートで「今」を体感する

よくあるコーチングの問い「今、どんな気持ちですか?」 「今、何に気付きましたか?」 「今、どこにいますか?」 これは、コーチングにおいて非常に有効な問いです。クライアントの「今」をしっかり捉え続けると、そこからエネルギーの転換が起こります。そして、そのエネルギーの転換が、気持ち・発想の転換を生み出すのです。それはまさに魔法のような瞬間です。 「今」に焦点を当てることを促すこれらの問いは、一見稚拙に思われる人もいるかもしれません。あまりにも初歩的すぎて質問する意味がないので

あなた、そしてアートとの距離の近づけ方

距離感が縮まる感覚とは?行きつけの美容室で、オシャレ雑誌でなく、漫画を読むのが習慣になりました。漫画を読まないタイプの私が、しかも、「東京卍リベンジャーズ」にハマるとは・・・美容師に勧められたのですが、とにかく面白い。 「これだけで平気?」 「この時間でそんなに読めないでしょ(笑)」 6冊分の漫画を取り出し、持ってくる美容師。その大胆な姿に思わず笑顔で反応してしまう私。 そして、ふと身体のどこかが温かく、穏やかになった感覚に気付くのです。それは心臓のあたりかもしれません。

「それが価値である」と分かるには対話が必要だ

新しいことは、価値ですか?「何か新しい発見が欲しい」 さまざまな場面で、このようなクライアントの言葉によく遭遇します。 クライアントが時間とお金を投じている先にあるのは、「自分では気づかなかった点を指摘すること」や「自分では思いつかなかった斬新なアイデア」にあるようです。 これまで、どのくらい「価値」について真剣に考えてきたことでしょう。 ”目に見える製品" や "定型的なサービス" を提供するわけではないコーチ・コンサルタントの私は、常にこの問いと向き合わなくてはいけ

「上手・下手」と評価する前に考えたいこと

「私、絵が下手だから・・・」 という言葉を耳にすると、「そんなこと言わないで。それにしても、上手く描こうとしているのかしら」と思います。 「絵が上手いね、飾れるレベルだね」 と聞くと、「評価してくれてありがとう。絵が上手いことに価値を置いているのかしら」と思います。 こんなこと考えているなんて知られたら嫌われそうですが、その「上手い」ってどんなことなのだろうと単純に好奇心が湧きます。 無意識の発言に隠された願い言葉って面白いですね。 その前提に、その人の価値観・信念(行

偶発的な無意識との出合い

私の感性を引き出した英語の授業 私の大学では、履修科目を決めるために「授業見学期間」というのがあり、その期間はさまざまな教室を回って、授業を体験することができました。 教室のドアは終始開けっ放し。途中入室・退室も歓迎なので、教師からしたら自分の授業が学生に吟味されるような緊張感もあったかもしれません。 学生側は、学園祭のように事前に回る授業に目星をつけて向かうのですが、確かあの時の私は、間違ってあの教室に入った記憶があります。 それは、英語の授業でした。長い髪を結わえ、

美しさで優位性を築く「国家戦略としての芸術」

「芸術支援は最優先事項」ドイツのメルケル首相が5月9日に行った演説では、「連邦政府は芸術支援を優先順位リストの一番上に置いている」とし、文化を重視する姿勢が強調されました。 導⼊  ドイツは⽂化の国であり、私たちは全国に広がる多彩な催し物(展⽰や公演)に誇りを もっています。ミュージアム、劇場、オペラハウス、⽂芸クラブ、そのほかにもたくさんあります。⽂化的供給が表現しているのは、私たちについてであったり、私たちのアイデンティティについてだったりします。コロナウイルスによるパ

「意味がなくてはいけない」と考える人へ

匙を投げられた、とある失敗談「『このプロジェクトでやっていることに、意味があるのか分からない』ってクライアントから言われたときは、場の空気が凍った」 コンサルタントのCさんはそう振り返りながら、 「そもそも、その発言した人って、私たちの会議に全く参加しようとしない。そんなこと言うなら、直接話して、このプロジェクトの意味をきちんと伝えたい」 その口調は荒く、少し苛立った様子が感じられました。 話を聞いていた私はふと、「意味分からない」発言をした人は、正確にはこのように思って

「文化資本」こそが人を豊かにし、成長させる

あなたの階級を決める3つの資本経済学者 ジョン・メイナード・ケインズは、1930年代初頭に、こう断言しました。 産業が発達するペースから考えて、2030年には人々は1日3時間働くだけで暮らせるようになり、残りの時間は、芸術、文化、形而上学的な考察など、本当に重要なことに時間を費やすようになる それから、90年経った今、現状はどうでしょう? パンデミックにより所得に影響が出ている場合は猶更ですが、金銭的・物質的充足に重きを置いている側面も多分にあるのではないでしょうか。

”常識からの逸脱行為”をアートに学ぶ

「型にはまらない人生」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか? それぞれが持つ「常識」を少しずつ緩めていく様を想像するかもしれませんし、しがらみのない自由な人生を想像するかもしれません。 今回は、皆さんとちょっとした実験をしたいと思います。それは、アートを観ながらキャリア・人生を探求する試みです。 【関連記事はこちら】 常識からの逸脱を好むアート先進的なアートほど、理解されるまでに時間がかかります。 それは、あまりにも常識からかけ離れすぎていて、今までのモノサシ

型にはまらない生き方「LGBTQのお友達とオトマリカイ」

一瞬で元気が出る言葉 ”人生加点方式”最近、「オトマリカイ」というYoutubeチャンネルにハマっています。 LGBTQの特徴を持った人たちが、ゆるく語り合う番組です。 普段はそこまでYoutubeチャンネルは観ない方なのですが、これはついつい観てしまいます。 なぜ、観ちゃうかっていうと、発言にスカってするんですよ。 しかも、元気も貰えるし、視野も広がるし、学びも多い。 何度も繰り返し観てしまうのが、Kan君をゲストに呼んだ回で、5分2秒くらいからの内容がひたすら爽快です

「オンライン美術館」自分と繋がるアート体験を味わい尽くす

最近、続々とオンライン美術館が登場していますね。皆さんはもう試しましたか? 今回は、今どんなオンライン美術館があるのか、そしてその楽しみ方について、私なりの視点でご紹介したいと思います。 「体験してみたい!」オンライン美術館まとめ1:オンライン美術館「HASARD」 「アートを日常的なものにしたい」との思いから2019年4月にサービスを開始。作品を閲覧するユーザー、発表するアーティスト共に無料でサービスを利用できる仕組み。美術館の休館だけでなく、美術系や工学系の学校の卒

「唯々、美しくありたい」そんな目的ってあり得るのか

小学3年くらいのとき、書店で手に取ったのは「ファッション雑誌」。 幼い頃から書店に「居る」ことが好きで、色んな本を眺めながら、買いもしないのに気になる本を選ぶーー そんな贅沢な暇つぶしをしていました。 そんな中、ファッション雑誌は、つい衝動的に買ってもらいたくなったのでした。 ファッション雑誌の世界は、煌びやかでもあり、努力を感じさせる私生活も垣間見えるものでした。「努力を感じた」といえば、モデルのバッグの中身を紹介するコーナーでは、”小顔ローラー”や”炭酸水”、”美容本”

コーチをつける前に必ず知っておいてほしいこと

「コーチング」に対する注目度の高まり近年、コーチングを受けるビジネスパーソンが増えていると実感します。 私のキャリアコーチングを申し込む方は、ここ数年で確実に増えてきていますし、定期的にコーチングを申し込む方の比率も高まっています。 直近では、2020年5月8日の日経新聞に「コーチング」に関する記事が出ていましたね。コーチングに関してはやはり米国が先端なので、それと比較して日本はまだまだ・・・とは感じていましたが、こうやって媒体に取り上げられる中で徐々にコーチングを受ける文